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イーサネットコンバーター作成の覚書

 プリンターの内蔵NICをラズパイを使って無線に接続した際の作業を忘れないうちに記しておく。

RICOH SP C740がラボにやってきた

 導入に際し、カラーレーザープリンタに要求したのは、「水平給排紙が可能であること」「両面印刷できること」「ネットワーク接続できること」の3点。もちろん、きれいに印刷できることや、そこそこ早いことなど細かな要件はあったにせよ、重要視したのが前出の3点。
 そのうえで手頃な価格であることを最終フィルターにして選出したのがリコーのSP C740だった。(2021年6月購入)
 (RICOH SP C740の良さについてはまた別の機会に記すことにする。)

RICOH SP C740(販売終了)

 購入を決定した時から分かっていたことだが、この機には無線LANは搭載されていない。

ネットワーク共有は当初から計画されていた

 ラボに配置されているPCはすべて無線LANで構成されていたため、当初は無線ルーターに有線接続し共有するつもりだったが、設置場所が変更になったことに伴い、有線接続では不都合が生じることに。
 リコーでは純正品での無線LAN対応部品の提供がなく、推奨品としてネットワークコンバーターを紹介していた。
 この紹介されたモノは、型が古くしかも結構な金額が示されていたので、買うことは猛烈にはばかられた次第。

ラボにはRaspberry Pi 4 model Bが転がっていた

 過去に興味本位と勢いだけで購入したラズパイ4Bがその辺に眠っていることは記憶の片隅にあった。(2020年6月購入)
 ラズパイ4Bは、有線LANの他に無線LANも標準装備されている優れもの。

Raspberry Pi4 model B

 特に使い道があるわけではなかったことから、これをネットワークコンバータにしてしまおうと漠然と思ったことを今でも鮮明に覚えている。

先生出番です!!

 まずは1年近くも放置しっぱなしだったラズパイに最新のOSを入れ直すところから作業開始。
 早速Google先生に「ラズパイ 有線LAN 無線LAN ブリッジ」と質問すると、直球ど真ん中な答えを与えてくれた。

[メモ] Raspberry Pi 4BでWiFi-Ethブリッジして、有線LAN接続機器を使用する

Qiita

用意したもの

Allez cuisine!

 先ずは、ラズパイの設定。SanDisk製のmicroSDHCを空にするところからスタート。入っていたデータをデータをモバイルストレージにコピーコピー。
 プリンター及びラズパイにはスタティックでアドレスを割り当てることに。
 Qiitaの@mt08さんの記事に従って、ラズパイを設定。これはすこぶる順調にいった。特にどこにもつまづくことなくインストールできた。
 用意したモバイルHUBは、USB給電可能だったため、ラズパイのUSBポートから拝借することでコンセントを節約。
 プリンターのUSBポートでもよかったのだが、省電力モードに移行すると給電されなくなる問題があったため、ラズパイからもらうことになった。
 本当なら、ラズパイの電源すらプリンターから貰いたかった・・・orz
 HUBとラズパイ、HUBとプリンターの2本のLANケーブルを挿し込み挿し込み。
 ラズパイの電源ON!!→釣られてHUBもON!!
 購入当時、ラズパイとラズパイケース(電源付き)とHDMIアダプタをAmazonで1万円弱で購入できた。
 これに、USB給電できるHUBがAmazonで1,300円弱で購入でき、microSDもAmazonで1,500円弱で買えた。
 USBケーブルとLANケーブルは100均で買えたので、今回手掛けたネットワークコンバーターは、総額1万3千円程度で完成したことになる。
 リコーの推奨品は2万円を超えていたので、今後の汎用性やお楽しみ具合を考慮すると、とにかく安く出来上がった!!(と、自分に言い聞かせている。)

あれからもう10か月

 ネットワークコンバーターが完成し運用開始してから10か月。何の不具合もなく、何の不満もなく動き続けている。
 この10か月の間に、停電や「間違って電源抜いちゃった事件」が起こったが、そういった不運にも負けず、元気に再起動し動き続けている。
 欲を言えば、電源復帰と共にラズパイが自動で再起動されるとよいのだが、そういったHAT(=Hardware Attached on Top:ラズパイの機能拡張基板)があるようなので、また別の機会に試すこととする。

ビバ Wi-Fi

 ラボのPCが4台、すべてのPCが無線LAN接続している。それらすべてのPCからWi-Fi経由で印刷が可能になったことは言うまでもない。

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