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コーティング弦
コーティング弦を初めて使ったのは20年以上前で、その時のコーティング弦は弾いてるとコーティングが毛羽立って酷い見た目に(笑)その当時を知っている方はそのイメージがすぐ沸くと思います(笑)学生でお金も無かったから頻繁に弦を変える事が出来ない、同じ様な毛羽立ち弦を張っている子だらけでしたね💦
その後薄くて強いコーティングに。試しに買ってみたり仕事で弦のレビューを引き受けた際に試したりと定期的にコーティング弦に触れ合ってきましたがメインの弦になる事はありませんでした。
苦手な部分の1番はトーンについて。最初からちょっと死んでる感のレンジが狭くなったトーンがどうも違和感すぎて、継続的な使用に至らず苦手という結論になりました。
後はツルツルの手触り。これはちょっと特殊な考えかもしれません。ツルツルの方が明らかに弾きやすいし、フレットノイズやスライドノイズも軽減されます。だけど長年の経験でステンレスのザラつきを生かしたピッキング、振り抜きのスピード、そしてアーティキレーションがあります。
これらがかなり崩れて、演奏に少なからず迷いが出て来ます。それくらい指先の感度が高いので、うかつな弦の変更もちょっと怖いと思ってしまいます。
後はニッケル弦にしたらもっとスムーズで滑らかな演奏になるとは分かっているけど、トーンの部分で妥協が出来なくて、、ニッケルでステンレス並みのレンジと力強さが出てくれる物があれば良いけど、逆にニッケルの良さのミドルが失われるから意味がないかも?と考えたり。
1番の理想は滑らかな手触りのステンレス。
今回のDRのコーティング弦はそこまではいきませんが、今後に期待できる様な方向性を持ってます。コーティング感が明らかにない施工。この技術が発展して手触りの部分までコントロール出来たら最高だなと。
弦はタッチと直結する1番の場所、奏法も常に変化しているので弦もそれに見合った物を随時追求していきたいと考えてます。
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![川崎哲平](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106337676/profile_c60bb0b3c4975ec27c83248b416ddcf9.png?width=600&crop=1:1,smart)