バレーボールの伝説的指導者フリオ・ベラスコからペップが学んだこと
世界のバレーボールの名将一人で、多くの人々がリスペクトしている、
フリオ・ベラスコの言葉を
これまたサッカーの名将グアルディオラ(ペップ)が引用し紹介している
動画を紹介してもらったので、
こちらでも掲載させていただきます。
フリオ・ベラスコは、私も大好きなコーチです。
会ったことはないですが、とっても会いたいです。
ベラスコについて、すごく詳しく紹介されているブログもありました。
こちらでの紹介よりもずっといいと思うのでご覧ください。
いくつかの記事にまたがって、紹介されているので、
ぜひチェックしてみてください。
また、少なからず日本とも因縁があったりして、
そのことについては、当ブログでも話題にしたことがあります。
さて、動画にあった日本語字幕をそのまま引用させていただきます。
その中に、ベラスコの言葉が出てきます。
皆違うんだ
これは間違いのない真実だよ。
バレーボールの指導者、フリオ・ベラスコを覚えているよ。
そのアルゼンチン人指導者は、イタリアのバレーボールに革命を起こして、全てを勝ち獲ったんだ。
彼と会う機会があったんだけど、
「探していた答え」を教えてくれたね。
彼からこう学んだし、彼はこの点で全く正しいと思うんだ。
彼は言った。
「指導者は選手たちにこう言うのが普通だ。」
”君達は皆同じだ”と。
それはスポーツにおける大きな嘘だよ。
選手達皆が同じではないんだ。
そうやって全員が同じように扱われるべきじゃない。
同じ敬意を持って扱わなければいけないんだよ。
私達は皆人間なんだから。
だからお互いにコミュニケーションをとって
理解し合わなければいけないんだ。」
つまるところ彼が言いたいのは、
選手達全員が同じように感じるわけではないし、
彼らの最高の力を引き出すには、
異なる扱いをする必要があるということだよ。
練習後に
晩御飯へ連れていく必要がある選手がいれば、
オフィスで個人的に対話する必要がある選手もいる。
戦術や相手について話す必要がない選手がいれば、
個人的な問題について、話し合う必要がある選手もいる。
個人のレベルで1人1人と接する方法を見つけるのは、
私達(コーチ、指導者)の仕事の醍醐味だね。
何を言うべきか、どうモチベーションを挙げるかを知るんだ。
1人1人を”そそのかす”ことで、
選手達から最高の力を引き出すんだ。
表面的な優越や立場から、選手達は指導者が上にいると思うかもしれない。
でも実際は、私達(コーチ、指導者)は彼らより下なんだ。
選手次第だからだよ。
だから選手達を”そそのかさ”なければならない。
彼らを担いで、出せる最高の力を引き出すんだ。
そうやって「共通の目標」を達成するんだよ。
簡単にゲームがどのようになるか想像できるよ。
どうプレーすべきかがね。
でも、そのビジョンを、選手達に具現化しなくてはいけない。
説明するんだ。
他の選手の前で義務の説明を受けられる選手達もいるよ。チームの残りの選手達の前でね。
でも、悪かった点や改善点を指摘されるのが嫌な選手達もいる。
攻撃されていると感じ始めるかもしれない。
だから、選手達を知る時間が必要なんだ。
でも、プロのレベルでは十分な時間がないんだ。
だからこの時間は大きな挑戦になる。
時間がないからね。
未来なんて日はないんだよ。
(2018年)