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「教える」「指導する」「してあげる」という概念を一度手放してみればいい件について

割引あり

 今年はまだ、日本国内はコロナウイルス感染症の拡大が止まらない情勢下でありますが、それまであった様々な制約や行動制限による縛りはさほどなく、日本国内のバレーボールの各種大会も実施されています。2~3年越しの”ようやく”という思いの方も多いのではないでしょうか。どの種目でも、この夏、各種「全国大会」にも熱い視線が注がれていました。バレーボールでも、(小学バレー)全日本バレーボール小学生大会、(中学バレー)全日本中学校バレーボール選手権大会「全中」、(高校バレー)全国高等学校総合体育大会「インターハイ」が行われました。秋以降は国体(国民体育大会)や春の高校バレー予選も行われます。

 毎年のことながら、これらの大会に出場し勝利を収めていくために、どれだけの努力と苦労があるのか。それはみなさんもその大変さや並々ならぬ指導力を要することは認めるところだと思います。それゆえ、この舞台に立つ喜びも大きく、多くの人が目指したくなるのだと思います。
 他方、小中高校生たちが、それぞれのカテゴリで繰り広げられる熾烈な競争とそれにともなういろんな光景に複雑な気持ちになることも多いです。そして日常のバレーボールの指導現場で起こっているさまざまな課題や弊害を目の当たりにしている者としては、この熾烈なアンダーカテゴリーの日本一決定競争が果たして「あるべき姿なのか?」といつも考えさせられてしまいます。

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