一途は難儀
彼氏
「今日はどこ行こうか?行きたいとこある?」
彼女
「たこ焼き食べたい」
彼氏
「また?」
彼女
「うん。今日は付き合って3ヶ月やから初デートで行ったたこ焼き屋行きたい」
彼氏
「あんな、別にええねんけど付き合ってから3ヶ月の間のデート全部あのたこ焼き屋やで?」
彼女
「思いれがあるから」
彼氏
「ありすぎやねん。たまには他のとこ行こうや、な?」
彼女
「ううん。たこ焼きがいい」
彼氏
「ぶっちゃけ俺がたこ焼きちょっと食べ過ぎて無理なってきてんねん悪いけど」
彼女
「え?他に好きな食べ物屋できたん?」
彼氏
「好きな食べ物屋って言うか別にたこ焼きそこまで好きちゃうねん」
彼女
「他の物食べて目移りしたんや?」
彼氏
「目移りって意味わかれへんわ。もともとたこ焼き1番とかやないから」
彼女
「私の知らんとこで他の物食べてたりするんや?」
彼氏
「ちょっと待って!いや、当たり前やろ!?俺がたこ焼きしか食べてへん思ってたん?」
彼女
「たこ焼きしか食べてんの見た事ないねんもん!」
彼氏
「そらそうやろ!デート全部たこ焼きやねんから!」
彼女
「初めて連れて行ってくれた時『ここのたこ焼き最高やろ?俺めっちゃ好きやねん』って言うてくれたやん!」
彼氏
「言うたよ!いや、言うやろそんなん!何がおかしいねん!?」
彼女
「一生好きでいてくれると思ってた」
彼氏
「そんなん無理やて!」
彼女
「別れよ」
彼氏
「え?」
彼女
「そんな人やと思わへんかった。もう無理や」
彼氏
「え?え?たこ焼きで?」
彼女
「うん」
彼氏
「いやいやいや、嘘やろ!?」
彼女
「大好きやったよ私も、たこ焼き」
彼氏
「ちょ、ちょっと待って落ち着いて話し合おう」
彼女
「バイバイ」
彼氏
「おい!ちょっと待ってくれって!こんなんで終わりたないて!行くなって!おい!」
彼氏
「マジでこんなんで終わりなん」
彼氏
「俺が、悪いんかな」
彼氏
「えー、わからん」
彼氏
「たこ焼きって、、、」
彼氏
「ムカつくな」