渾身のネタ
じつは何ヶ月か前に買ったトイレットペーパーの幅というか高さというか、芯の長さが少し短かった。
このせいで、トイレットペーパーをからからからと取り出していると、百発百中で、ホルダーから外れてしまって、床に落っこちてしまう。
なので、片方の手でホルダーを抑えつつ、からからからと取り出すという作業が必要で、本当にイライラさせられた。
しかし、みなさんご存知のようにトイレットペーパーは一袋に12ロールくらい入っているので、なかなかこのイライラターンは終わらない。
このちょっと短いトイレットペーパーが減ってきた頃、これで1記事いけるやんという邪念がうまれてきた。
新しい普通のトイレットペーパーとの長さの違いを比較し、注意喚起しつつ、普通のトイレットペーパーの、ホルダーから落ちないことへの感激と感謝。日常に潜む落とし穴の怖さ的なことを書こうと思っていた。それをモチベーションにトイレットペーパー(短)を使っていたと言っても過言ではない。
たしか、トイレットペーパー(短)が107mmでトイレットペーパー(普通)が114mmだったはずである。みなさまも注意されたし。
なぜこのようなトイレットペーパーが存在するかを考えてみたのだけれど、なんのことはない紙の節約である。
使用感は変わらなかったので、ホルダーの問題さえなければ(短)をメインにしてもいいくらいである。ただ、値段が安かったのか、それとも(普通)よりも安かったのか、じつはあまり覚えていない。
トイレットペーパーの購入は、amazonで「合わせ買い対象商品」の基準を突破するためや、送料0になる値段に達するためにストックを購入する場合と必要に迫られて、 ーーつまり、ストックが切れてしまってーー家の近所のマイバスケットで買うことがほとんどなので、あまり他の商品と比較することがない。
これで(短)と(普通の)値段が変わらなかったら、スナック菓子の量が減っていたり、サイズが小さくなっている問題やペットボトルがいつ間にか430mlに減っている問題の次の一手として、それなりに価値のあるコンテンツになったかもしれない
よし!しっかり調べておこうと思っていた。
のだが
もうすでにトイレットペーパー(短)は使い切ってしまっていて、比較写真は撮れない。比較写真のないものの値段を調べる気にもならず、かといってこの「渾身のネタ」になるはずだったものを捨ててしまうのももったいないので、こうして賞味期限切れのネタを書き綴っているわけである。
この文章には教訓が二つある。
ネタは仕入れたらすぐに使わないといけない。
もう一つは「これは受ける」と思ったがために、いろいろと手を加えようとしすぎると素材の味が死んでしまうようである。
ネタというにはわけがあるのだなあ。
(寿司食いたくなってきた...)