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テニス肘改善のための手関節トレーニング
慢性化しやすいテニス肘
以前の記事では、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)への理学療法介入についてお話ししました。
テニス肘は、短橈側手根伸筋を中心とした前腕伸筋群の付着部で起こる炎症であることが多く、日常生活での軽い負荷での作業の繰り返しやテニスなどラケットスポーツが原因で発症すると考えられています。
(さらに詳しい病態などはこちらからご覧いただけたらと思います。)
軽微な負荷でも繰り返すことで発症しやすいため、再発を繰り返したり、症状が慢性化し日常生活に支障をきたすことが多い疾患でもあります。
テニス肘改善に必要なこと
このような疾患に対して、短橈側手根伸筋など病態を抱えた組織に対して様々な介入を行うのは当然ですが、同時にそれら局所組織への負担を軽減するための介入も求められます。
その際に、求められる機能改善は以下のように考えています。
特にテニス肘に対しては、肘関節周囲だけでなく手関節機能の改善も重要です。物を把持する、デスクワークなどの細かい手指の運動に対しても手関節の安定が求められます。
さらに、テニスのフォアハンド・バックハンドストロークにおいて手関節は背屈位で固定されるため、そのポジションでの安定化が重要となります。特にフォアハンドストローク動作では、手関節背屈・橈屈および前腕回内外が必要とされています。
手関節背屈や橈屈には舟状骨の可動性が求められ、前腕回内および手関節橈屈を動的に制御するには小指・環指での把持機能が重要と考えらており、競技復帰に向けたリハビリではこれらの機能改善が求められます。
このあとからは実際に行う手関節機能改善トレーニングの例をご紹介します。
手関節機能改善トレーニング
|舟状骨セルフモビライゼーション
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