ぼくらとあなたの居場所

旅行で遠くの街に行った時、旅先で僕には帰る場所があることを知る。好きな人だったり、彼女のことを思い出して、大切な人がいることを知る。

バンドが活動休止になると決まった日から、これからどうしようかと考える日々だった。バンドでライブができないなら、バンドをやってる意味はない。師走と日々の忙しさもあり、頭の中で考えが消えては、また浮かんでの繰り返しだった。

12月の頭、「下北沢にて」で久しぶりにライブをやって、やっぱりライブがないとバンドはやれないし、またこの4人じゃないと愛しておくれはできない、と思った。

そして、先日のワンマンライブ、たくさんのお客さんが来てくれたけど、それぞれひとりひとりの事情があってこれなかったお客さんの顔が浮かんだ。なにができるかな、と考えたとき、愛しておくれを今の4人でやれる範囲の活動を続けて、ライブハウスという居場所を作り続けることだと思った。そこで再会して、また知らないあなたと出会ったり、次の約束をすればいい。

これからの人生、なにがあるかわからないけど、今の気持ちはそういう感じです。僕は永遠を信じていないので、どうなるかなんてわからないけど、永遠は今をやり続けることだとも思っています。

最後に、愛しておくれとほしみ、今までライブハウスで出会ったすべてのあなたへ。

居場所はずっと、ここにあるよ。


『おとなになっても』

ずっと忘れない 胸の奥で聞こえる 少年の詩を

君のこと僕のこと裏切らないよ
音楽と孤独はずっとそばにいるよ
いつまでも変わらないで忘れないでずっと
僕はここで歌っているよ
 
18の狭い部室で僕らは出会い
あの時と居場所はずっと変わってなくて
愛する人 守る世界と描く未来がずっと
僕ら子供じゃいられなかった

夢見た景色が遠のいて また僕ら大人になってく
けど忘れない 胸の奥で聞こえる少年の詩を

真夜中の井の頭公園 酒を飲み
たわいもない会話でいつも 朝帰り
変わらないよ 僕らはずっと 僕らのままで
変わらないよ 居場所はずっと ここにあるよ

僕らはきっと おとなになっても まだ夢を見続ける
君と出会って世界が変わって 君しかもう愛せない
ずっと忘れない 胸の奥で聞こえる 少年の詩を

Vocal,Chorus,Guitar,Mix : てっぺい
Acoustic guitar : YAMAHA FG-110
Recording Day : 2021/12/26


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