夢みる頃がおわっても 番外編/帯裏の秘密と僕が愛しておくれになるまで その1
まだありましたわ、アルバムのお話し。番外編でCDの帯裏について。
※帯裏について書こうと思ったら、僕のサラリーマンから愛しておくれになるまでのお話しになりました。
これは僕と3本の電話にまつわるお話し。
フルアルバム制作をなかやまとする中で、帯裏に僕のコメントを書くことに。思っていることを包み隠さず、そのまま自筆で書いて、修正もせずそのまま載せた。
「夢みる頃がおわっても」というタイトルに決まったとき、中山曰く、裏テーマとして、僕という存在があったらしい。というのも、僕は愛しておくれ(当時、バンド名はまだ決まってなかった)に誘われた時、ただのサラリーマンで、その前日に彼女ができて、「普通の幸せになろう」と人生を決めた矢先だったからだ。
僕は5年前くらいに7年間、必死にやっていたバンドを辞めて、すべてのレコード、CDを(2000点以上あった気がする)処分し、音楽から離れた場所で生活しはじめた。とりあえず一人で飲み歩いたり、マッチングアプリで彼女を探したり。いわゆる独身サラリーマンらしい生活だ。
でも、終電の帰り道はいつも、どんなに楽しくても、憂鬱がやってきて、何かもの足りなくて、爆音でパンクロックを聞いて、一人で暴れながら帰ってた。
そんな日々が1年くらい続いた後、サポートギターや弾き語りで少しづつ音楽に戻っていくのだけど、頭がおかしくなるほどにバンドをやることはもうないだろう、とどこかで思っていた。それをやると、あの頃みたいにぼろぼろになってしまうし、音楽でご飯を食べる才能は僕にはなかった。
それから月日は流れ、2018年の年末。1本の電話が鳴った。
僕は運命なんてない、と思っていたけど、あの日、なかやまに誘われたGOING STEADYのコピーバンドが全ての始まりだった。
その2に続く
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