夢みる頃がおわっても 10曲目のお話し/愛しておくれ
いよいよ10曲目。個人的にこのアルバムで一番大切な曲、「愛しておくれ」です。
アルバム制作にあたり、どの曲を収録するかみんなで相談しているとき、あと一曲、銀杏BOYZで言うとBABY BABYみたいなドリームポップなリード曲がほしいよね、って話しになって、そのあと、制作を進める中でなかやまが持ってきた新曲が「愛しておくれ」でした。なかやま天才かよ、ってなった。このくだり、何回かやったな。実際、思ったから仕方がない。
ある日、なかやまがボイスメモでサビだけ送ってくれて、これはすごい曲になるよ、って即レスした。その後、スタジオで何度もアレンジつめて、珍しく時間がかかったけど、メンバー全員が納得できるものができた。Cメロのところとか、みんなで何回も作っては壊して、また作ってを繰り返した。
ライブで演奏している時に、言葉一つ一つに感動して、涙が出てくるときがある。たった一人の人とずっと大切な関係でありたいだけなのに、そううまくはいかないし、いつもそれを願ったり、考えたりもしてる。でも、人生はどんどん進んでいくし、時間だけが過ぎていく。
なんとなくでいいなら 幸せになれるのに
君じゃなきゃダメだから 仕方がないよね
それが僕がバンドやってる根本にあって、なんとなくでいいなら幸せになれるけど、君じゃなきゃダメなんだよな。それは大好きな君のことでもあり、音楽でもあるから。平凡なことに悩み続ける大人なんだ。
これからも大切に歌っていく楽曲です。これを読んでくれる人、読んでないけど聞いてくれる人、歌が届いた貴方にとっても大切な歌になっていたら嬉しい。
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