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チー付与(原作)と全自動英霊召喚(原作)の関係

 『チー付与』と『全自動英霊召喚』の原作(およびコミカライズ版)は同時期に執筆された作品である。
 この二作品の原作には共通点があるように思われるのでくわしく調査してみた。
 なお両作品ともコミカライズ版は著しく原作から逸脱した内容となっているため今回の比較調査の対象外とした。


勇者レーヴァイン

チー付与

 超古代の勇者。勇者エルヴァインやマルチナ・ジーラの先祖。
 光竜王ディグ・ファ・ローゼを封印し、『黒の魔王』グランディリス(後述)と死闘を繰り広げた。
 コミカライズ版にも名前が登場している。

勇者エルヴァイン

チー付与

 勇者レーヴァインの子孫でマルチナ・ジーラの先祖。
 500年前に燐光竜帝剣レファイドを用いて光竜王ディグ・ファ・ローゼを再度封印した。

全自動英霊召喚

 600年前に大軍での総力戦を以て紅蓮魔獣サイフォスを封印した。
 勇者パーティに多くの犠牲を出しながら『赤の魔王』ガルヴェラを撤退させた。

七大魔王

チー付与

 魔族は異空間『魔界』に生息している。
 『黒の魔王』グランディリスの再現体とレインが戦った。
 保持者ホルダーのゴルドレッドが調べた限りではグランディリスが歴代魔王の中で最強格。
 ゴルドレッドは歴代の『七大魔王』についても触れている。

全自動英霊召喚

 魔族は異空間『魔界』に生息している。
 『魔王神』を頂点として『七大魔王』が存在している。
 魔王は代替わりする。魔王は『魔王神』の駒でしかない。
 今代は『赤の魔王』ラギリム、『青の魔王』ファルレーゼ、『黒の魔王』グラウディーヴァなど。
(おそらく今代の『黒の魔王』の正体は『魔王神』そのものかそれに近しいモノ)

魔法

チー付与 

 『黒の魔王』グランディリスが巨大な黒い光球を撃ち出す【暗黒魔王滅戦砲(ダーク・ディ・ロア)】を使用する。

全自動英霊召喚

 英霊の一人、至高の魔術師メーヴェが異界の魔王の力を使って巨大な光弾を撃ち出す【魔王滅戦砲(ヴィルガロア)】を使用する。

魔導人間

チー付与

 保持者ホルダーのリサは魔導研究者で魔導馬車などを開発している。
 彼女に造られたジグは非改造型の魔導人間の実験体49号だと語られている。

全自動英霊召喚

 生体レベルで改造されて常人をはるかに超える魔法能力を持つ人間。
 大戦争『魔導大戦』で実戦投入された。
 改造ではなく無から作り上げた『自律型魔導人間』も存在する。
 英霊の一人、漆黒の魔術師ハーヴェルは人間が改造された魔導人間である。

結論

 調査した結果、両作品には複数の共通点があることから『全自動英霊召喚』は『チー付与』と同じ世界のお話である可能性が高いと推測できる。
 勇者エルヴァインの活動時期から想像するに『全自動英霊召喚』は『チー付与』の未来(100年後)のお話なのかもしれない。


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