ジャケットの袖口に釦が付いている本当の意味とは!?
テオリア代表の鈴木優です。
本日はお客様からの素朴な疑問にお応えします。
ジャケットの袖口には飾りボタンとして"釦"がついてます。
ちなみに「開き見せ」、「本切羽」と言われるディテールがほとんどです。
開き見せとは、ジャケットの袖に閉じたボタンホールとボタンが3組ないし4組付いた袖ボタンの仕様を言います。
また本切羽とはボタンホールと対になったボタンがありボタンで袖を留めたり外したりできる仕様を言います。
本開き(ほんあき)とも呼ばれます。
この本切羽、以前はスーツをオーダーメイドした際に、依頼することで実現する仕様でしたが、現在は初めから本切羽仕様の既製スーツ(ジャケット)が増えています。
それだけ本切羽は、人気がある袖ボタンのディテールになっているということです。
ちなみに本切羽仕様のメリット・デメリットですが、本切羽は縫製などにコストがかかるため、一昔前まではオーダースーツのオプションにしか存在しませんでした。
そのため、本切羽のスーツを着ることはオーダーでスーツを仕立てたことをアピールできる絶好の機会でしたし、また1番外側の端ボタンを外すことでお洒落テクニックの1つとして演出できました。
一方、本切羽仕様にはデメリットもあります。袖を本切羽にすると、袖丈の調整はボタンホールの間隔でしかできません(アームホールからの調整は難しいが出来ないこともない)
本切羽仕様にする場合は、袖丈調整がないことを十分確認しないといけません。
【本切羽の歴史と由来】
何故ジャケットの袖にはボタンがついているのでしょうか?
もっとも有名な説は、18世紀末にナポレオン率いるフランス軍がロシア侵攻において、寒さのために出る鼻水を袖口で拭いていたことを嫌って、袖にボタンを付けたというもの……。
ただしこの説は起源というよりもエピソードの1つ。
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なぜなら、それ以前にも衣服の袖にはボタンが付けられることがあり(たとえば14世紀のコタルディなど)、その後貴族が着るコート類にも装飾としてボタンが付けられた歴史があったためです。
また、袖口のボタンの起源とは別に、本切羽の由来にも有名な説があります。
本切羽のことをドクタースタイル(ドクターカフ)と言いますが、その名称は医師🥼が患者を在宅診察する際に、ジャケットを脱がずに袖まくりして診察や手術をできるようにしたためだと言われています。
当時のシャツは下着の認識だったため、医師でも人前でジャケットを脱ぐことは礼を失する行為でした。
シャツが下着ではなくドレスシャツと認識されるようになったのは1900年以降です。
ただ、ドクタースタイルの説も本切羽の由来というよりは、エピソードに近いお話なのかもしれません。
それより以前、軍服には現在マジックテープで袖口を留めるように、袖口のボタンを留めることで防寒できる機能があったと言います。
そのため、スーツの袖ボタンはその名残だという説もあります。
テオリアではお客様にオーダースーツによって人生変えてほしいと言う思いで作らせて頂いております。
その為少しでも歴史にも関心持って頂き、ジャケット一枚着ることで自信が持てる1着になるようその人らしさを大切にして作成しております。
テオリア株式会社は独自の診断結果を元にお客様が持ってる素質と服の持ってる素質を調和させる。
ココを大切に提案させて頂きます。
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