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【せたがや図鑑】世田谷区生涯大学

せたがや図鑑で、せたがやの高齢者の活動について調べているしんたろうです!今回は高齢者のための学校である生涯大学について紹介していきます。

1. 高齢者のための学校

世田谷区には60歳以上の高齢者だけが入ることができる学校があります。
世田谷区池尻にある世田谷区生涯大学です。

「同じ世田谷に住む人々との出会いを通して、新しい人間関係を築き、交流と連帯を生み出す場所」として、なんと40年以上もの歴史がある学校です。

この大学は、民間で展開されるカルチャーセンターとは異なり、シニア世代が「見知らぬ自分」の発見と自己啓発を通して、それぞれが還暦後に新しく「第三の人生」を創造するとともに、そこで習得した知識と経験を活用してコミュニティづくりに主体的に参加することが期待されています。

この世田谷区生涯大学では大きく分けて2つの学習が行われています。

1つ目は「コース別学習」です。このコース別学習では、個人の社会と歴史の重層性について学ぶ「社会と歴史コース」、健康で文化的な人間らしい生活を送り続けることについて学ぶことができる「あんしん・すこやかコース」など、社会・福祉等に分かれた5つのコースを受講することができます。

写真1 コース別学習の授業風景

2つ目は「健康体育」です。健康体育は、日頃の運動不足による生活習慣病やケガの予防、心身の疲労を早く回復させることを目的としており、具体的にはラジオ体操やウォーキング、ストレッチングなどが行われています。

写真2 健康体育の授業風景

2. 設立のきっかけと特徴

生涯大学は、昭和52年(1977年)に、当初は「老人大学」として設立されました。

開設された当時は、寿命の延びと高齢者比率がちょうど上昇し始めた頃で、還暦後の自由で長い時間をどう過ごすかを考えるために自己啓発の場として授業が開講されました。地域の高齢者の方々の健康維持の向上を目標に、現在も多くの方々が利用しています。

5つのコース別学習とともに受講することができる健康体育は、初代学長が考えた内容をそのまま現在も使っており、生涯大学の1つの大きなポイントになっています。

この世田谷区生涯大学の大きな強みは、”大学卒業後も人と繋がり続けることができる”ことです。2年間の生涯大学修了後、学習の継続を希望する修了生は「自主研究会」を組織してさらに繋がりを深めることができます。

3. コロナ禍での現状と変化

昨年、コロナが流行り始めてからは、利用者の安全確保のため、4ヶ月ほどサービスの利用が停止されていました。その後、世田谷区との運営会議により生涯大学は”コロナ特別体制”としてオンライン形式で活動を行うということが決まりました。

現在は、コース別学習がオンライン形式、保健体育については感染対策をしっかりと行いながら対面形式の授業となっています。

オンラインについては、せたがや地域参加・生涯現役サイトで、動画の配信・受講情報の共有などを行っています。

4.生涯大学卒業後

生涯大学を卒業した学生の中には「世田谷生涯現役ネットワーク」というシニア中心の地域活動に参加される方も多くいます。

生涯大学で学んだことを生かして、地域社会に還元したり他の高齢者の力になることでより生きがいのある生活を送ることができます。

5. おわりに

今回は、世田谷区生涯大学について調べてみました。生涯大学が地域をつくる拠点になっていくことを応援したいなと思いました。

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