2023年逆浦島日記1
時差ぼけがつづく夜、まだ1時間ごとに起きている。
お昼ご飯は12時に食べたい。
夜ご飯も7時ごろには食べたくなる。
昨日は鼻水をたらしながら雑炊を食べた。
味噌と梅干と出汁と生姜に助けられ、今朝はだいぶん気分がいい。
玉ねぎスープ(玉ねぎと生姜をこれでもかというぐらい入れて作るスープ)の力は今回も偉大だった。
郵便受けを見たら、ポストカードが入っていた。
エルサレムのかわいいイラスト。
友人が送ってくれたのだろうか。
差出人を見てびっくり。
のりまきさんじゃないか!
少し前にエルサレムを旅されることは聞いていたが、まさかポストカードを送ってくださっていたとは。
しかも、マサダから。
ありがとう、のりまきさん!
きっと、今日も地球のどこかでよいお顔をなさっていることだろう。
引き続き、ネジを外してよい旅を!
◆
朝ご飯の後、ロバのところに行った。
こころなしかいつもと違うメンバーのようだが、皆さん歓迎してくださった。
今日はにんじんをたくさん持って行った。
すっかり癒された私は、家に向かう。
途中、ピソの下の階のぺパからメッセージが届いた。
「家に入る前に、うちに寄ってちょうだい!レモンあげるから!」
しまった、日本からのお土産を渡さなければ!
慌てて忍び足で家に戻り、浅草で買った雷おこしと煎茶を持ってぺパの家のベルを鳴らした。
雷おこしを珍しそうに見たぺパは、甘いやつね?甘いやつよね!と言って目を細めた。一応、やわらかいタイプにしておいたので、食べやすいはず。お茶好きのぺパは、煎茶も喜んでくれた。私はね、お茶には砂糖は絶対入れないんだからね!と自信満々に言う。スペイン人に煎茶を出すと、砂糖をくれと言われたことが何度かあることを思い出す。
さあさ、持って行きなさい!
そう言って、ぺパが持たせてくれたのは、ぺパのご主人ルイスがピソの共用部分のパティオで(勝手に)育てているレモンとピミエントだった。
ルイスのレモンはとにかくおいしい。
一度食べたら、スーパーのレモンを買えなくなるぐらいに。
ピミエントとともに大切に頂こう。
◆
すっかり忘れていたが、日本からスペインへ向かう飛行機の乗り換え時のことを少しだけ書いておこうと思う。
空港内は乗り継ぎをする旅行客でごったがえしていた。
あまりに人が多くて、椅子に座れていない人たちもいる。そのため、結構な人数が床に座ったり寝ころんだりし始めた。そこを通るのもなかなか大変である。
搭乗ゲートを探そうとあたりを見回すと、ラクダの像が目に入った。
子どもたちがやってきて、ラクダの前にちょっと恥ずかしそうに立つ。
お父さんは彼らの写真を数枚撮ったようだ。
ほほえましく見ていると、どこからともなくスペイン語が聞こえてきた。
「次、私たちよ!!ほら!」
左前方を見ると、今にもラクダに飛びかからんとするスペイン人女性3名がいた。
どうするのかと思って見ていたら、2人がラクダに勢いよくまたがった。
「ほら!撮って!!」
「ちゃんとポーズ決めなさいよ!ほら、あなたたち、今からどこ行くの?!」
「マ、マドリード!!!」(若干照れていた模様)
「オレー!!!!」
真横で真顔で固まっている私に気が付く暇もなく、3人はげらげら笑いながら搭乗ゲートへと消えていった。
ああ、これがスペイン人か。
しばらく忘れていた。
心して向かわないとなと思った瞬間だった。
何のことやらわからない日記になった。
明日はいよいよ大学院の発表だ。
これでスケジュールも大体決まってくるはず。
そろそろスペイン語の勉強を始めた方がいい。
にゃー!
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