誇りをもって仕事をすることとは
突然ですが、清掃業にどのようなイメージありますか?
・みんなが嫌がる仕事
・給料が安い
・学歴など関係ない
・高齢者が多い
・地味な作業服など、
私も、若いときはそのようなイメージがありました。
現在、障碍者雇用の仕事の中には、清掃業などが多く占めています。障碍者の就労支援の仕事をする中で、清掃業の提案をすると殆どの方が嫌がります。おそらくイメージが先行するのです。
このコロナの時代には、除菌、殺菌、清掃は欠かせない。しかも需要が多い。やり方次第では、給料もアップします。段取りも計画的に行いますし、洗浄液体などの化学反応を知らないと、きれいに落とせません。とても頭を使う仕事です。
私事ですが、家族が20年間ハウスクリーニングを自営しており週末など手伝っております。体力を使いますが気持ちが明るくなりとても面白いです。やり方次第では、このコロナの不況の中、安定して給料をもらうことができとてもいい仕事だと思うようになりました。また、1日、数日できれいになると、その現場が終了し、次に移れるため、ストレスが少ないことが多いと実感しました。
先日、最寄りの駅構内の清掃をしている方がとてもだるそうに掃除をしておりました。その姿がとても暗く元気がないなと思い気になっていました。そのため、3月2日から「いつもきれいにしてもらってありがとうございます。」と、あいさつしてみました。それから、会うたびに言葉を変えて、「おはようございます。助かります。」 3日目、「安心して通れます。」 すると、4日目、私の顔を見ただけで、「ここ、今拭いたばかりで、足元すべりやすくなっていますよ。」と、清掃の方のほうから、話しかけてくれるようになりました。1週間後には、明るい表情で、他の通行人にも声掛けして、うなだれて仕事をしていた人とは思えないぐらい別人になっていました。つまり、誇りをもって仕事をしている人に変わっていたのです。その様子を見て、私は人の可能性は無限で自尊心が高くなれば変われるのだなと思いました。
私は家族に清掃業はつらくない?と何度か聞きましたが、一度もつらいと思ったことがないと返答。汚い場所がきれいになって、短期間でその場所が終わることや、自分の配合した液体でしつこい汚れが取れ綺麗になり、依頼人から喜ばれることが自分の幸せになる。と毎回答えます。誇りをもって仕事をしていると感じました。
どんな仕事でも、誇りをもって、自分に自信もって行うことが大切です。
私は、これからも、挨拶を通して働く全ての方に感謝したいと思う今日この頃です。
皆さんも仕事を選ぶ中で偏見などを持たずに会社の説明や仕事内容をしっかり把握して、自身の特性にあったところを見つけられるといいですね。今日の私の話がそのきっかけになればと思います。
支援員 I