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ターク (Turk) のフライパン。コスパで選ぶと
最近キャンプに行きたくて、キャンプ道具について雑誌や書籍、ブログ、YouTube、Instagramで調べまくっていたのですが、
キャンプ上級者?(おしゃれな人?)は、かなり高い確率で、
ドイツのTurk社のClassic というフライパンを使っていることがわかりました。
この会社のフライパンを、「キャンプの必需品」とまで書いている書籍もあって、
日本で正規品として販売している会社からは、
外径28cmのもので(多分このサイズが家庭でも使う場合、一番使い勝手が良いと思います)、
なんと、、
税込 28,600円 で売られています(高すぎる・・)
このクラシックフライパンというのは、
1枚の鉄から打ち出しているため、持ち手部分と調理皿の部分が溶接ではなく、(globalの包丁のように)一体になっています。
なんでこんなに高いものがキャンパー達の間ではやっているのか、
(そして僕も欲しくなってしまったか)
理由は大きく2つあると思いました。
1. 歴史ある会社(1857年創業)の職人が昔からの製法で、「ハンドメイド」で作っている
2. 一般的なフライパンよりフライパンに厚みがあり、焚き火で使用しても変形しない
でも、よくよく調べまくっていると、
今の僕にとっては、どっちの理由もここまで値段が高くなる理由にならず、
「外国のブランド物に未だにあこがれを持っている日本人のミーハー精神」がもろに出てしまっているからだという感想に至りました(需要があるから供給価格が高止まりしている)。
まず1つめの理由(「ハンドメイド」であるという点)は、価格がめちゃ高いということの正当な理由にならないのでは?と調べまくっていて感じてしまいました。
僕の感覚では、「鉄」と「ハンドメイド」という言葉から日本人が連想するのは、(恐らく)日本刀をトンカチでカンカン叩いて、鉄を精錬していく工程なのだと思っているのですが、、
このフライパンは「ハンドメイド」といっても、
カンカン叩く大部分は機械がしています。
なので、「これをハンドメイドって言っちゃっていいの?」という違和感を覚えてしまいました。
2つめの理由については、「焚き火の上で使用しても変形しない」からTurk社のClassicシリーズを使っています、と説明されても、
同じ鉄の厚み(もしくはそれ以上)の同社の別のフライパン
(Forged iron(日本ではPress)やProfessionalというシリーズ)
が、ユーロ圏では3,000円~4,000円程度で売られていることから、
「日本だけがブームでこんなに高くなっているだけではないか」と思ってしまいました。
(日本でこのシリーズは、安いところで7~8,000円で売られています)
具体的には、さくっと検索にヒットした以下のドイツの調理器具のECショップで、Forged ironシリーズは、
35.8ユーロ(今のレートが120円/ユーロなので、4,300円程度)で売られています。
(ちなみに、このECショップは日本にも発送をしてくれるみたいで、
送料は30ユーロ(3,600円)程度だそうです。)
また、Professionalシリーズ(Forged ironシリーズのようにClassicシリーズと見分けるために付けられた調理面のラインがなく、色がシルバーのもの。Forged ironシリーズより少し厚みがある)に至っては、もっと安く、、
19.29ユーロ(2,300円程度)で売られています。
これらのフライパンが、キャンプで使えないのか?というと、
例えばこのキャンプ場における焚き火で使用するレンタルのフライパンは、Forged iron(日本ではPress)シリーズになっていました。
以上から、Forged ironやProfessionalシリーズでも十分にキャンプで使えるのに(もっと言えば、Turkにこだわらず日本製のもっと安いやつでもいいのに)、
この高いClassicシリーズ(日本での売価は税込28,600円)が売れているのは、
・みんな使っているから(インスタ映え、横並び精神)
・高いものはよいもの(先入観)
・製造にかかわるストーリー(ハンドメイド(?)、と歴史)
によるだけなのかと、思いました。
(念のため、、「それが大事やねん」という人に、その見出した価値に対してお金を払うことを否定しているわけではないです。あくまで僕の感想です)
こんなにフライパンのことを調べて、
Classicシリーズを買う必要がないことは理解したのですが、
数日後に「やっぱりClassicを買いました!」とかnoteに書いていたらすみません。
(実はフライパンのことを調べすぎて、結局いま僕は何を買えばいいのか分からなくなってしまっています)
最後に、Turk社の出しているフライパンの各スペックもざっとまとめたので、張っておきます。
(左から、Classic、Forged iron(Press)、Professionalになります。
最初に買うのは28cmがいいと思っているので、28cmのとこだけ色を付けています。)
買うなら、生産国ドイツないし、ユーロ圏のECサイトから直接個人輸入するのが、良いとおもいます。