それぞれの卒業
3月になりました。行く、去る、逃げるだっけ、この1月から3月にかけての、
月日の過ぎゆく早さを表した言葉。
なんか結局、このまま新年度を迎えそうで怖いです。
2月の終わり、勤務校では卒業式を迎えました。
高校3年生、この4月からは新たな人生を歩み始める若者たち。
ああ、こういうふうに書いてしまうと、
自分はやはり歳をとったんだなあと、寂しくもなるけど。。。
けどまあ、卒業式っていいですね。
卒業した生徒たちは、中学校1年生で担任をした学年で、
そしてまた高3で教科担として関わった生徒もいたりして、
何気に思い出があったりします。
しかし、彼らは本当にコロナウイルスに翻弄された学年で、
色々な行事が中止やら、計画変更やら、オンラインやらで、
本来の動きにならないことばかりで、冴えん学校生活と言わざるを得ない部分も、
多分にしてあったと思います。
けどまあ、それもそれで経験で、私ら教員にとっても未曾有の出来事。
そう言ってもいいこの3年間でした。
この一週間、ウクライナへの侵攻で世界は揺れています。
リアルないわゆる武器を使った「戦争」もですが、サイバー攻撃など、
ネット上を舞台にした新たな「戦争」も繰り広げられており、
混沌とした感は否めません。
また、卒業を祝うという気持ちを削がれる事態となっていて、
本当に先の見えない、先が読めない世界情勢、社会情勢になっているというのは、
誰もが理解できる現状です。
これからの社会を生き抜くには、既存の事柄や、経験だけでは太刀打ちできないと思います。
けど、私たち大人だけでなくて、これから大人になる若い人も含めて、
変化を拒否することなく、柔軟に受け入れ、そしてその時々で対応できる力が、求められているということを、この危機が教えてくれている気もします。
けどまあ、やはり原爆の惨禍にあった過去をもつ広島に生きる一人としては、
誰もが安心して生活できる、そんな当たり前な世界が来ることを望まずにはいられません。
卒業した生徒たち、明るい未来を作るために、今後もしっかり勉強してほしいです。そして、社会を変える一役を担ってほしいですね。