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TENTOで学ぶプログラミング言語④JavaScript
もっとも近い言語
わたしたちが毎日のように接しているウェブ(WWW)は、主に3つの言語で成り立っています。HTML、CSS、JavaScriptです。それぞれの役割の説明は、下の動画を見てもらうのがわかりやすいでしょう。
ウェブページはぶっちゃけHTMLだけでも構成できるのですが、サイトにそれなりの体裁をもたらすには、CSSそしてJavaScriptは必須です。
JavaScriptに関して、TENTO代表の竹林先生に聞きました。
「JavaScriptはたいていのウェブページには採り入れられていますし、ウェブ開発には必須なので、もっとも身近な言語だと言ってもいいかもしれません。フロントエンドと呼ばれるユーザが接する部分のみならず、サーバサイド(バックエンド、裏側)の開発に使われることも多くなっています。汎用性が高いんです」
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進化をつづけるJavaScript
「私が覚えたころは、JavaScriptをそのままゼロから使うのが主流でした。ところが、あるころからjQueryというものを使うことが多くなりました。jQueryはライブラリというのですが、JavaScriptでよく使う便利なコードを集めたものです。今はAngular、Vue、Reactなどのフレームワーク(土台のようなもの)を使うことも増えています。これらのライブラリやフレームワークをどう使うかも、JavaScriptプログラミングの大事なテクニックになっています」
「よく言われるのが、『プログラミングのテクノロジーは10年も経つと変わるから、10年前の知識は役に立たないよ』ということです。しかし、これはあくまで『モノによって』だと思っています。たとえばC言語(WindowsやMacの根幹部分をつくっている)などは、もう何十年もほとんど変わっていません。PythonはAIなどに応用されることも多くなっているので、今もっとも学ぶ人が多い言語のひとつになっていますが、便利なライブラリが次々とリリースされて、できることの幅が広くなっているだけで、根幹はほとんど変わっていません。ところが、JavaScriptは毎年のように更新され、姿を変えています。JavaScriptこそ『10年前の知識は役に立たない』『変化がはげしい』を体現しているといえるかもしれません」
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変化するからこそしっかりやろう
「TENTOでは子どもたちにプログラムを自由に作ってもらうことが多いんです。プログラミングの楽しさは、何より自分の作りたいものを作ること、それが可能なんだと知ることだと思っています。個人的にはずっとそれでもいいと思っていますが、JavaScriptはこのように変化が激しいだけに、どうしても新しい仕様についていく、お勉強の必要が出てきます。JavaScriptは使うシーンが多く、求められることも多いので、学びたいという子も多いのですが、そのときはあまり『自由に』というふうにはしていません。じっくり仕様書を読んで、それを正確にできるようになるようにしています。早い話がお勉強チックになるんです。好きなものをつくるわけではないですから苦しいことも厳しいこともあるんですが、基本ベースで『プログラミングは楽しい』ということを知っていれば、そこで挫折することは少なくなります」
「JavaScriptを学んでいる子は、自分でウェブサイトを立ち上げたい子が多いですね。前述のとおりJavaScriptの仕様は変わることが多いので、そこに対応していくためにも、基礎をしっかりやる必要があると考えています」
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