ミキハウスは美人に着せるな

高級な子供服といえばファミリア。根っから庶民のわたしはファミリアに淡い憧れを抱き、やや分不相応と感じながら（ごくまれにだけど）買い物してきました。母と一緒に作った子どもの園バッグはかぎりなくファミリアの雰囲気を意識して作製したものです。

そして同じく高級子供服の老舗であるミキハウス。こちらには惹かれるものがひとつとしてなく、全く興味を持てませんでした。デザインがごちゃごちゃと派手で、節操がなく、見るたび「うわ〜」って感じ。ファミリアの上品とは対極にあるもののように思われました。

しかし我が子を通して知ったのは、ミキハウスが似合うタイプの子供が存在するということ。うちの娘は４歳にしては童顔で手足が小さく、ぽちゃっとした（でも15kg）、赤ちゃんぽさが残る見た目で、美人かブスかっていったらブスかわだろうなというところ。

そしてそういう子がファミリアを着ると、ただのブスになってしまうんです。。

女の子って、周りから可愛いかわいいとちやほやされることが精神衛生上大事なことだと実体験から身に染みているんですよ。私は母親として考えました。どうしたらこの子の可愛さを最大限に活かせるだろうかって。

そうしたら、ブスかわのうちの子のケースでは、"シンプルより派手"なもの、"上品よりブリブリ"なもの、モノトーンやアースカラーよりどピンクとか黄色とか"うるさめ"なもの、を着せると、やたらキュートでしかもなぜかかえって上品に見えるというマジックを発見したのです。例えて言えば、渡辺直美みたいな。

この法則でいくと、ファミリアよりだんぜんミキハウスに軍配が上がるのはわかりますでしょうか。逆に言うとミキハウスって着る人を選ぶんじゃないかな。美人とかハーフみたいな天使系が着ると服が浮いてお笑い芸人みたいになっちゃいそう。

そしてミキハウスの商品のいいところも見つけました。４歳にして１歳さん並に肉づきのいい娘は、ファストファッションのパンツを履くとぱつんぱつんで全部スキニーになってしまうのですが、ミキハウスはつくりがゆったりとしていて子供らしいシルエットになっているので、おしゃれ感はなくなるものの、お着替えしやすく当然動きやすく、子供服として完成度が高いのです。でもまあここはファミリアも一緒かもしれません。

だからうちはミキハウスを集めることに決めました。美人さんはどうぞファミリア着てください。