Bloodborne考察〜血の遺志と啓蒙の話
ずいぶん間が空いてすみません
長くなりますが、書いていきます
1、遺志と啓蒙
啓蒙、Bloodborneの中では「人ならぬ智慧を得るほどに高まる」とされるものに関して
色々考えていきたいと思います
まず初めに見るのは「血の穢れ」
血の穢れとは、主に狩人の死血から見出されるもので、それは狩人が「血の遺志の中毒者」であるからだと読み取れるテキストになっていますね!
この血の穢れは「使用すると啓蒙を得られる」という効果があり
すなわち、血の遺志と「啓蒙」になんらかの結びつきがあると考えられるのが
この「血の穢れ」の興味深いところです
では実際血の遺志と啓蒙には何か結びつきがあるのでしょうか?
そこで次は「狂気の死血」のテキストを見ていきたいと思います
はい
死血の雫より多くの遺志を宿すこの「狂気の死血」は名前の通り「まともな人のものではない」とされます
なので素直にテキストから取るならば
ここから①「強い遺志とは狂気に近いもの」だと考えられます
また
と狂人の智慧のテキストにありますから
「啓蒙」=「人ならぬ知識を得るほど高まる何か」は神秘の智慧に触れる事で②「狂った人から得ることができる」
と言えます
そして死血の雫は
狂気→眷属→上位者の順に得られる遺志の量が増えていきますから
これは③「人ならぬ智慧を持つ超次元思考者に近づくほど、より多くの遺志を宿す」と考えられますね
また「狩人」
特に血の遺志を自らの力とする「夢を見る狩人」と遺志の関係は言うまでもありませんが
青い秘薬(下記テキスト)からは
④「狩人自身の意識が遺志により構成されているらしい」ことも注目に値する事実です
以上の条件をまとめるとこのような仮定をすることができると思います
・④夢を見る狩人は遺志を活力とする
そして①血の遺志は強くなるほど狂気に近く
②狂気とは神秘の智慧を得ることに関係し
③神秘の智慧の高さと血の遺志の量に関係が見られる
→故に大量の血の遺志を活力とする「狩人」の血には啓蒙が宿った
(のを穢れによって見出すことが出来る)
ということですね
またここからは個人的な見解となるのですが
「啓蒙の本質」なるものに言及しているアデラインの「脳液」のテキスト(下記)
を参考にすると「自身の中に存在する遺志は啓蒙として知覚されない」という性質を言い表したものが「内なるものを自覚せず」だと考えられ
”穢れ“が血の遺志の保持者自身には(啓蒙として)観測されず、他者からは観測される現象にも説明が付くのではないか
そのように私は思っていますね
またアデラインの脳液では更に「自らの血を舐め、その甘さに驚く」という表現も啓蒙と関係するとされているのですが
これは「瀉血の槌」の特殊攻撃を指すものではないかと個人的に考えています
あの攻撃は自身の内臓の血から作った槌の血煙による広範囲攻撃ですが
使用の際には「プレイヤー自身に」発狂の蓄積を受けます
この現象の理由として想像されるのが「自身の血を摂取する」ことで「内にある啓蒙を知覚する」ことだと考えているわけですね〜
(啓蒙の蓄積は狂気に繋がるので)
長くなりましたが、まとめるとこのような感じになります
・強い遺志が狂気に近く、大量の遺志と啓蒙には血の穢れに関係性が見える
・「遺志の中毒者」から見出される「血の穢れ」から啓蒙が得られることから
「遺志が啓蒙として観測される」
或いは
「遺志が啓蒙に変換されている過程がある」
と仮定できるのではないか
・遺志と啓蒙の変換という仮定において「遺志を溜め込む狩人自身から遺志は啓蒙として観測されない」「狂気の蓄積もない」問題が生じる
・「啓蒙の本質」とされる性質から鑑みるに内にある時は知覚されず
「血を出して取り込む」や「他人の死血から見出す」などの「客観的視点」からは啓蒙(ないし狂気)として観測されていると考えられないか
・自分のものではない「強い遺志」を知覚した影響の一つが啓蒙であり、狂気の蓄積ではないか
ということですね〜
2、血の穢れと血属性
さて、そんな遺志→啓蒙の変質が起きていると考えられる「血の穢れ」ですが
これを見出し集める勢力である血族がコレをどのように用いているかというと
「女王に捧げ」そして「女王が穢れを啜り」
血族は報酬として「女王の血を啜る」
という用途に用いています
この過程で血族の中には女王の肉体を経由して血の穢れが取り込まれてると考えられるわけですが
それによってもたらされるのが「血質」と呼ばれる、性質なのではないかと私は考えていますね
というのも「血属性の攻撃」は実は狩人以外だとそんなにはいないという話があり
(車椅子を除く、市民の銃撃は血属性ではない)
「水銀弾」の効果や威力に関係するのが「狩人の血」の混入であることからも
血質の高さに自信がある「血族」と「狩人」の間に共通項として挙げられる「血中の血の遺志」が
「血が”血属性“になる」変化を与えている
そのように考えているわけですね〜
また「死血の雫」を落とす数少ない敵である「寄生虫」がカインハーストに大量にいることや
寄生虫の宿主である「獣」の死体を大量に食べた蛇が「血質に応じて力を増す」存在になっていることも、遺志と血質の関係性を仮定する理由になっていたりしますね
3、遺志とその害について
さて前項では「狩人の血」や「血族の血」といった「血に遺志を取り込んでいる」ことが体内に「血属性の血」を産むのではないか?という話をしたのですが
遺志が血中に産むものは他にもあるのではないかと個人的には考えています
というのも前項で遺志と結びつけた「血質」や「獣と寄生虫」は実は「毒」とも関係があると考えられるからです
例を挙げると
・千景
血の刃に劇毒の効果が付与されている
・毒を撒く「血に渇いた獣」や「血舐め」は「血質の血晶石」を落とす
・虫に寄生された「獣血の主」は劇毒を宿す
・寄生虫と同じく死血の雫を落とす敵である「這い寄るもの」も毒を有している
・苗床を刻み、星の介添となった狩人は寄生虫によって毒を吐き出す能力を手に入れる
など
毒の関係する多くには、血か虫
或いは両方が関係しており
そこに遺志や血質が関係するのがわかると思います
私はこの辺りから「血に宿る遺志から毒や虫が産まれるのではないか?」と考えていたりするわけなのですが
この考察の初項で述べたように「血の遺志が啓蒙や狂気と関係している」ならば、血の遺志は発狂にも関係しているはずで
「毒も発狂も根本的には遺志による作用の一つなのではないか」という考えに至っています
また毒と発狂の共通点として
毒も発狂は共に割合ダメージで
特に劇毒と発狂はどちらも血が吹き出すことが共通していることが挙げられます
この二つの状態異常は治す手段が違いますから、何かしらの違いはあるはずですが
血に作用していそうだという点では相似性がありますね〜
(テキストを同じくする、深海系カレルが耐性に関係するという点も共通性がある)
また「毒」と「発狂」
言い換えれば「灰血病」と「神秘探究の弊害」が問題になったのはビルゲンワースの探索が始まりであるので
最終的に「血の遺志」というのを生じさせ、ブラボ世界に様々な害を与えているのは上位者にも宿っている「血」なのではないかとも考えられます
そもそも「血の遺志」というのを力にしているのは、上位者との邂逅で生まれた「狩人」と
その狩人を狩る「血族」
そしてその産まれる原因となったビルゲンワースの探究、上位者とその血の存在が前提なので
つまりbloodによってborneした問題が
血の遺志とそれによって生じる様々な害なのではないだろうか?
そのように考えているというお話でした!
4、まとめ
非常に長くなりましたが、今回の内容をまとめてみます
・血の穢れから遺志は「自覚できない啓蒙」として蓄積されていると考えられる
・血族の儀式の内容から、血質の根源には遺志を含む血の摂取があり
それが「血属性」をもたらしているのではないかと考えられる
・また遺志は毒や発狂とも関係があり
そうした害はビルゲンワースの探究に始まりがあると考えられるので
「遺志を宿す血」の根源には地下遺跡や上位者の関係があるのではないか
という内容でした!
内容に対するご意見・反論等常に募集しています
正直、今回はかなりふわふわした内容なので
自分でも可能な限り修正・洗練を試みると共に
「ここは怪しい」「ここはこうも考えられる」といったご意見が欲しいなと感じているので
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ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!!!!