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みんな元気

本日は朝からお日柄も良く、という訳ではないのですが、
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの今朝の散歩は、
普段あんまり行かない、いぬうた公園の西側にある、
その名もズバリ西園にやってまいりました。
たぶんママの気まぐれだと思われますが、
きゅん君と、ぐーちゃん、おふたり
とても新鮮な気分になったようで、大変喜んでおります。
特にふたりのテンションが上がった場所がありました。
それはどこかというと、この西園には、
陸上競技用のトラックがあり、
そのトラックに囲まれたフィールドが全て芝生になっており、
誰でも出入り自由で、何とわんこも入っていいのです。
「わあ、何て広くていい場所なんだろう!僕、思わず走りたくなるよ」
きゅん君がそう言うと、誰に聞いたか、
ぐーちゃんが、
「走ってもいいみたいよ。ママがちゃんとリードさんを持っていてくれれば」
と、言って、その見本を見せるように走り始めました。
しかし、当然ですが、ママが持つリードにつながっている、
ぐーちゃんは遠くまで行けません。
せいぜいママの周りをくるくる回るだけです。
それでも芝生の上の走り心地が気に入ったようで、
とても嬉しそうに走ります。
「じゃあ、僕も走るー!」
と、きゅん君も走り出して、ぐーちゃんを追いかけます。
わずか半径3メートルくらいを回る追いかけっこです。
でもママのリードさばきが上手なため、
リードに絡むことなく、追いかけっこは続きます。
最初に疲れたのは、きゅん君で、
ママに水をせがんだあと、ペタンと芝生の上に伏せました。
ぐーちゃんもやっぱり疲れたようで、
きゅん君と同じ姿勢を取ります。
「アレだったら、もっと遠くまで走れるね」
伏せたまま、辺りを見渡していた、きゅん君が、
ぐーちゃんに言いました。
きゅん君が見ていたアレとはロングリードのことでした。
ロングリードで飼い主と思われる人とつながった、
わんこがフリスビー遊びをしていたのです。
言われて、ぐーちゃんもそのわんこを見ます。
「確かにいいわね。あのロングリードさん。それにしても、あの方のおダイビングキャッチお見事だわ」
そうなんです。
そのわんこは飼い主と思われる人が投げるフリスビーを、
全くミスなく空中でジャンプキャッチを繰り返していました。
「本当、楽しそうにキャッチしてるよね。あっ、あっちではボールを取り合って、それも楽しそうだ」
きゅん君が言ったのは、たぶん常連のわんこたちが、
飼い主さんにリードを持たれながら、
ボールを取ったり、取られたりしている様子です。
しばらく、ボーっと、そんな光景を見ていた、きゅん君、
「それにしてもみんな元気だなあ」
と、まぶしそうに言って、
「これも芝生さんのおかげね。みなさんがこうして元気いっぱいに動けるのも」
と、ぐーちゃんも芝生をすりすりして、
お日柄も良い、いぬうた市の朝は、
穏やかに過ぎていくのでした。

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