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いぬのおまわりさんについて考える

「すちゃらか、ほにゃらら、てくてく、わくわく、とんてれ、とんてれ、ろーれる、ろーれる、うひゃひゃのひゃー!」
と、いぬうた市の、きゅん君が只今ご自宅でご陽気に、
鼻歌などを口ずさみ出しましたが、
それは一体何の歌ですか?
何かの曲のイントロのような気がするんですが。
「そうさ。えっ?何の曲か分からないだって。これは超有名な曲じゃないか」
いやー。何ですかね。
ちょっと聴き覚えないんですけど。
「まあ、いいや。じゃあ教えてあげるよ。今のイントロは、いぬのおまわりさんだよ」
えっ、いぬのおまわりさんって、
そんなトンチキなイントロでした?
「えっ、それはそうでしょ。だって中身もずいぶんトンチキな歌じゃないか」
と、そんなことをおっしゃる、きゅん君です。
そうでしたっけ?トンチキですかね。きゅん君。
童謡らしく微笑ましくて、可愛い歌ではなかったでしたっけ。
すると、きゅん君、いきなり大声を上げて、
「はあ!あれが微笑ましい?あれが可愛い?冗談言っちゃいけないよ。僕に言わせりゃ、たかが子猫相手になす術もなく、ただ翻弄されているだけの負け犬のおまわりさんの歌だね。よりにもよって街を守るおまわりさんがこんな体たらくなんて、あとは笑うしかないじゃないか。だからこのトンチキなおまわりさんの歌には、こんなトンチキなイントロがお似合いなんだよ」
と、ずいぶん、いぬのおまわりさんの歌に、
手厳しい、きゅん君なのです。
まあ、確かに迷子の子猫ちゃんに手を焼いて、
最後は自分も困り果てて、わんわん!
吠える歌ですからね。
「でしょー!」
と、我が意を得たり、な顔に変わった、きゅん君。
「更に知ってるー?2番なんて、挙げ句の果て、
カラスやスズメに捜査を依頼してるんだよ!そんなこと急に聞かれても、そりゃ知らない!ってなるじゃない。それも分からずにそんなことして、より子猫を泣かせて、より自分も追い詰められてギプアップって、ホント、最低のおまわりさんだよ。こんなおまわりさん、いぬうた市にには絶対配属されて欲しくないね。そのうちキレて、拳銃でも撃ちまくるのがオチさ」
と、いぬのおまわりさんへのディスが止まりません。
「あと、僕はこう思うんだよね。この子猫はただおまわりさんを揶揄っているだけだって。だって猫には帰巣本能というものがあるんだよ。だから迷子なんかには普通ならないハズなんだよ。だから交番の影で絶対、仲間の子猫たちが笑っているんだよ。そんなことも分からないなんて、おまわりさんの資格ゼロだね。ただちに警察手帳、返納するべきだし、子猫なんて、ただただ放っておけばいいだけさ」
と、おまわりさんばかりか、子猫にまで毒づきます。
「なので結論、この歌はイタズラ好きの子猫たちにいいようにされた、負け犬の遠吠えソングだね」
と、いぬのおまわりさんとは、同じわんこだけに、
見る目がとても辛辣な、きゅん君なのでありました。

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