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大きいわんこのパワーをもらったよ

本日の、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんといえば、
ママと飼い主とドッグランに来ていますね。
これは確かおふたりにとって久しぶりのドッグランですよね。
天気もいいですし、かといって暑くはないですから、
さぞかしいっぱい走っていることでしょう。
「それがそんなことないのよ。きゅんたら。何があったのか全然走らないのよね。とにかく今日の、きゅん元気が全くないから、ぐー、つまらないー。さっきから、ぐーが挑発してるのに、フェンス沿いを歩いてばっかりなの」
あら、そうなんですか。きゅん君ってば。
一体どうしたのでしょうね。
これは直接、きゅん君に聞いてみましょうか。
確かに今もフェンス沿いをとぼとぼ歩いています。
きゅん君、きゅん君、元気ないように見えますが、
何かあったのですか?
っと、きゅん君、その元気がないままに、
声にもハリがない感じで、こう答えました。
「僕が元気がないって。そう、その通りさ。でも別にこれといって何かあった訳じゃないよ。何かないと元気なくしちゃいけないの?そんな日だってあってもいいだろ。訳もなく元気がない日がさ」っと。
まあ、それは言われてみればそうですけど。
では、今日の、きゅん君はただただ意味もなく、
元気がないということなんですね。
「そうゆうことになるね」
と、元気がないのは本当のようで、
ずっと下をうつむいてゆっくりゆっくり歩いています。
何かかわいそうですね。きゅん君のその姿。
ここはどうです。
ちょっと無理して走ってみるというのは。
最初はきつくても走っているうちに、
元気が蘇るかもしれませんよ。
「と、言われても、よし、走ろうというパワーが出ないから無理。無理」
と、今日元気がないのは仕方ないと、
あきらめている、きゅん君です。
まあ、そんな日もありますか。
今晩寝て明日になったら、きっと元気が出てますから、
今日はこれでいいとしましょうかね。
なんて感じで相変わらずフェンス沿いを、
きゅん君とぼとぼ歩いていると、
どこからかとっても大きなわんこが、
飼い主さんに連れられて歩いて来ました。
そのわんこのあまりにもの大きさに、
きゅん君、目を離せません。
まるでパワーのかたまりのようなその姿を見ているうちに、
きゅん君の心のどこかからも、
どんどんパワーが生まれてくるのを、ひしひしと感じて、
実際みるみるうちに元気が出てきて、
「よーし!いっちょう走るかー!ぐー、僕について来いよー!」
と、大きく叫んで走り出した、きゅん君でありました。

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