車の中のぐーちゃん

いぬうた市の、ぐーちゃんといえば、
いつも元気いっぱいですが、
結構繊細なところもある女の子です。
「えっ、ぐーが繊細だって？どこがだよ」
と、口を出してきた、きゅん君ですが、
きゅん君はそう思わない訳ですね。
「そりゃそうだよ。ぐーが繊細だって、ちゃんちゃらおかしいよ」
そうですかね。そう言いながら、
全然おかしそうでない、きゅん君。
でもですよ。例えば、どこかにお出かけする時に乗る、
車の中でだって、きゅん君と全く違いますよ。
「はあ？どうゆうふうに？」
きゅん君は、車の中で、ぐーすか寝てますが、
ぐーちゃんはいろいろ落ち着かないのか？
眠ることはほとんどないですよ。
「そうなの？僕、眠っているから、全然知らなかったよ」
でしょうね。
「でも眠らないことはイコール繊細とはつながらないんじゃない」
そうですかね。
まあ確かに、どこかに行くのが嬉しくて、
ワクワクして寝れないということも考えられますからね。
そこのところ、ぐーちゃんに実際聞いてみましょうか。
ぐーちゃん、ちょっと来て下さーい。
「はーい。まいりましたは、ぐーでござんすー！」
ぐーちゃんが車に乗った時、何故ずーっと起きているのか？
を教えて下さい。
「いいざんすよー。でも、ぐー、今まで車さんの中でずーっと起きてたかしら？」
あれ、気付いていないんですか？ぐーちゃん。
「そういえば車さんの中ではいつもお夢中で覚えてないわ」
あら、そうなんですか。
それは、ぐーちゃん、全然、繊細ちゃんではないですね。
「そうかしら。ぐー、その辺ご自分では全然分からないわね」
では、何で、ぐーちゃん、車で眠れないのでしょうね。
どこかに嬉しくて興奮しているんですか？
「それも、ぐー、よく分からないけど、車さんが眠くならないように、常に話しかけているわ。あと、ちゃんと目的地さんに着くか？心配でお祈りしてるしー」
なるほど。そうゆうことですか。
ぐーちゃんは起きているのも忘れる程、車中では、
いろいろ忙しいんですね。
でも、車が眠くならないように話しかけているだなんて、
ぐーちゃんはやっぱり優しくて、
繊細な女の子なのでありました。