生活スタイルを変えよう
暑い暑い毎日が続く、ここ、いぬうた市です。
そんなある日、きゅん君が、ぐーちゃんに何やら、
こんこんと話をしていますね。
場所は自宅の1階のダイニングルームです。
では、その話の内容をちょっと聞いてみましょう。
「いいか。ぐー。ここ、いぬうた市のこの夏ときたら、例年になく暑い。暑いなんて言葉ではもうくくれない程暑い。たぶんこの暑さはしばらく続くだろう。となるとだ。もう今までの我々のライフスタイルでは何かと都合が悪い部分がちらほらと見受けられてきた。それは例えば朝だ。今までだと朝散歩は午前中行けばよかったが、最近はそうはいかない。太陽が朝からじりじりと刺すように照っているからだ。なのでそこはママが考えてくれて、ここのところは5時台に散歩を行くようにしてくれている。しかしこれで本当に良いのだろうか?そこで私は考えた」
ここで一呼吸を置く、きゅん君。
何故かそれと同時に辺りは緊張感に包まれました。
その雰囲気を敏感に察した、
ぐーちゃんは息をごくりと飲んで、
次の、きゅん君の言葉を静かに待ちます。
しかしなかなか次の言葉を発しない、きゅん君、
仕方なく、ぐーちゃんが催促をしました。
「で、きゅん、その考えとは?」
きゅん君とすれば、ぐーちゃんのその言葉を、
待っていたようで、ぐーちゃんがそう言うと、
すかさず、きゅん君がその考えを発表しました。
「その考えというのはだな。いっそ昼と夜を逆転すればいいのではないか?と私こと、きゅんは気付いたのだよ」
「まあ、昼さんと夜さんを逆転ですって!」
その衝撃的な、きゅん君のアイデアに、
思わず声をあげる、ぐーちゃんです。
その、ぐーちゃんのリアクションがよほど嬉しかったようで、
きゅん君は、我が意を得たり!とばかりに、
更に話を続けます。
「その通りだよ。ぐー。でも昼夜逆転の生活スタイルは、何も珍しいことではなく、一般的に夜行性と呼ばれる生き物はたくさんいるのだ。猫なんかも実はそうだと聞く。だったら猫に出来て我々に出来ないことはなかろう。これからは比較的涼しい夜をメインに過ごして、暑い暑い昼はクーラーの効いた我が家でひたすら寝ればよいのだ」
確かにその、きゅん君のアイデアは、
いい考えかもしれません。
ここまで暑いと昼に外に出る気には全くなりませんもんね。
一時、サマータイムみたいなアイデアがあったくらいですから、
ここは思い切って、昼夜逆転生活くらいなことをしたほうが、
いろいろと効率がいいかもしれませんよ。
「でも、ぐーたちのお生活スタイルはだいたいママが決めているのよ。だからママがそう思ってくれないと、ぐーたちだけでは出来ないわ。そこはどうするの?きゅん」
と、ぐーちゃんから、ごもっともな質問が飛び出しましたが、
さて、どうしますか?きゅん君。
しかし、そこも抜かりなく考えていた、
きゅん君のアイデアは以下のようなものでした。
まずはおふたり共、夜をがんばって寝ないで、
家で暴れたりして、ママの睡眠を妨害して、
その中で何とか外に出たいアピールをして、
仕方なくママが夜の散歩に連れて行ってくれたらしめたもの。
必ずママも夜散歩の良さに気付き、いずれ昼夜逆転する、
という作戦はどうか?
というもので、実際、途中までは実践したのですが、
きゅん君も、ぐーちゃんも、
夜あまりに暴れ過ぎて、なので疲れて、
その後すっかり寝てしまった。
という結果でありまして、残念ながら、
きゅん君の昼夜逆転作戦は、
ここに早くも頓挫したのでありました。
いいアイデアだと思ったんですけどね。
またこれに懲りずにチャレンジして下さいね。
きゅん君、ぐーちゃん。
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