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ぐーちゃん、白目になる
そういえば、いぬうた市にお住まいがある、
ぐーちゃんの秘密をご存じですか?
えっ、存じ上げない?
分かりました。ならば、今日は特別にお教え致しましょう。
なんと、ぐーちゃん、寝起きなどの時、
ママにお腹を撫でられると、それが気持ちいいのか、
目が突如、表示が切り替わるように、
半目の白目になるのです。
それも両目ですよ。
両目が半目の白目になっちゃうんです。
その顔が、普段可愛い、ぐーちゃんが別の意味で、
何とも言えないユーモラスで可愛いお顔になるのでした。
ある日、ママが、ぐーちゃんの、そんな反応を発見し、
それ以来、毎朝、ぐーちゃんのお腹をさすっては、
ぐーちゃんの半目白目ライフを楽しんでいます。
ママがそんなことを思って、お腹をさすっているとは、
つゆ知らず、ぐーちゃん、最近、ママが、
ヤケに撫でてくれると喜びの毎日ですが、
ママは当然のことながらその、
ぐーちゃんの白目半目を撮影し、スマホの写真に収めて、
まずは、きゅん君にその写真を見せました。
「何だ?こりゃ!ゲラゲラゲラ!ぐーの顔、おもろー!」
とは、きゅん君が、その、
ぐーちゃんの写真を見た第一声です。
それから、何度もしつこいほど、
ママに写真を見せてくれるよう、ねだっては、
ゲラゲラと笑い転げる、きゅん君です。
そこにやって来ました、ぐーちゃん、
「何、きゅん、さっきから大笑いしているの?2階までそのバカ笑いが聞こえてきたわよ。ぐー、分かっているんだから。ママに何か面白いもの、見せてもらっていたんでしょ。ぐーにも見せてー」
ママに、自分にもと、写真の閲覧を要求致しました。
「何じゃ、これ!わっはっはのはっ!これは、きゅんが大笑いするのも、無理ないわ!何てえ、面白い表情なんでしょう。ぐーがこれまで見た中でもダントツで面白い顔間違いなしだわ。で、誰かしら?この方?」
ぐーちゃんがそう言って、辺りは、
しばらく時間が止まりました。
きゅん君もすぐには答えられず、ちょっと間を置いてから、
「誰って。これは」
と、真実を語るのでした。
まさか、自分とは、気づかなかった、ぐーちゃん。
恥ずかしさのあまり、意識が徐々に遠ざかり、
また白目になるのでした。