結局、ZOZOスーツは直近でどの程度儲かるのか？？

【ZOZOスーツの影響力（ライバル会社の売り上げ）】

ZOZOは一気にゲームの流れを変えるでしょうね。

ZOZOTOWNの売上高は、552億円です。

ここから、スーツ業界の売り上げを奪うと考えられます。
スーツの大手4社の売上を見てみましょう。

青山：約2500億円
AOKI:約2000億円
コナカ：約700億円
はるやま：約560億円

合計：5760億円

このうち、リクルートスーツを買うような若い層が、
ZOZOTOWNへ流れ、10%程度がZOZOに流れたとしましょう。
結構あり得る数字だと思います。

売上は、576億円です。

今のZOZOTOWNから売り上げが倍になります。

これは、日本のスーツ市場をたった10%だけ奪った場合の数字です。

ZOZOTOWNは生産の効率化や値段の適性化など
課題は大きく、利益率は10%もないと思いますが、
それでも57.6億円の利益を叩き出せます。

若者は年を取ってもZOZOを使い続けると予測できますので、
年々収益は増加します。

また、海外展開もしていますので、若年層への
リーチはすさまじいです。

うーん、期待せずにはいられないですね。

Uberなど、全く新しい分野を予測するのは、
政治的な規制などの不確実性が伴うので、
精度が下がりますが、既存の市場を奪うというのであれば、
現実味があります。

投資対象です。
株式の地合いが悪いので突っ込みすぎはしませんが、
私はそこそこ買っています。

しかし、実際にはまだスーツを着ていないので、
何とも言えませんね。

【ZOZOスーツの影響力（日本人人口）】

さて、今度は日本の人口から考えてみましょう。

僕のざっくりな感覚ですと、ZOZOは日本の
10代、20代、30代がメインのターゲットになりそうです。
該当する日本人の人口を総務相のサイトで見てみますと、
（最新のものが、H29.10.1でしたのでそちらを使用。）

ざっくり2,600万人いるようです。
このうち、スーツを着るのは、平均所得が400万円以上と
仮定すると、(20代で400万以上が31%とのことなので、ざっくり
50%がスーツを買うとしましょう。)
そのうち30%がZOZOで買うとします。
（まあ、そんなもんやろ）

その人たちが、2年に1着スーツ2万円のスーツを
買うと仮定します。

2,600万人×0.5×0.3×2万円/2年=390億円/年

（該当人数は、390万人です。すでに100万件の
スーツ予約があったとのことで、当面、このあたりが
目標の数字になると思います。田端さんなどの広報の
力も大事になってくるでしょうね。）

の売り上げとなります。

先ほどのライバル企業から10%程市場を掻っ攫った時の
売上が、売上は、576億円でしたので、そこまで
遠くありませんね。

まあ、だいたい500億円くらいが妥当な水準と
見ていいでしょう。

【ZOZOは最強のコンサルタントになれる】

もちろん、今後はZOZOSUITだけではありません。

前澤社長がどのように考えるか分かりませんが、
ZOZOの訴求力を高めるために、体形の情報を
ZOZOTOWNに参加している企業に提供する可能性だって
あります。

ZOZOTOWNは単なる通販企業ではなくて、
服職業のコンサルタント的な立場になれるわけです。

ZOZOのように、全ての人を対象として製品を作るわけではなく、
ある一定の体形を前提としたブランドを立ち上げることも可能です。

個人的には、ZOZOはこの方向の方が儲かると思います。
もちろん、ZOZOがブランドを立ち上げてもいいと思いますが、
それはそれで多様性がなくなってしまうため、
コンサルタントの立場になり、胴元で金をもらい、
それをさらに情報改善のための再投資に回していければ、
素晴らしい情報ブローカーに慣れます。

僕は結構細身で筋肉質。さらには体形に合った服を着たいと
考えるタイプなので、No.IDというブランドがずっと好きで着ています。
（結構特殊な服も販売しているのですが、僕はベーシックなものが好きです。）

利益率を10%と考えると、スーツだけであれば、
500億円×10%＝50億円です。

スタートトゥデイの年間営業利益は、約326.69億円(18/03)です。

スーツだけで考えても、大幅な利益増ですが、
コンサルタントの立ち位置に入り込めば、
それは、Amazonも立ち入ることのできない領域に
なってきます。

現在はPER51.6倍とかなり割高です。
利益が倍になってやっと25倍程度です。

ただし、最近、シマムラをZOZOTOWNに入れていました。
これについても検討してみましょう。

シマムラの売上高は、5,650億円です。
UNIQLOのEC売上比率が6%程度とのことなので、
それを参考に5%程度だとすると、
5650億円×0.05=282.5億円の売り上げとなります。

このうち、通常の契約で行けば、受託手数料率は、
28%らいしいのです。

282.5×0.28=79.1億円

程度がZOZOの手数料収入となります。

こちらもなかなか素晴らしいですが、PERを考えると、
まだまだ割高です。

そう考えると、ZOZOTOWNはプライベートブランドを
頑張るのはもちろんですが、そこで得られた知見を
情報として売る情報会社として。

もしくは、様々なサイズに対応できる製造装置を
販売（もしくはレンタル（僕はシマムラなんかの
ある程度ベーシックで、サイズの共通化が測れる企業には
需要があると思います。））なんかが素晴らしい
収益を生むのではないかと思います。

僕は液晶業界にいた経験がありますが、納入先の
シャープが中国のクソ安い田舎のモーテルみたいな
ところに宿泊している中、下請けの僕らは一流ホテルに
泊まっていた経験があるので、ブランド会社ではなく、
そのブランドに商品を売る会社が儲かることを知っています。

ZOZOは、プライベートブランドという、フロンティアを
切り開くブランドでも利益を稼ぎつつ、他ブランドへの
コンサルタント的立場でも利益を稼ぐ企業に
変容することができます。

そういう意味で、プライベートブランド立上げも、
シマムラとの提携も、素晴らしい戦略だと思います。

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編集後記
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うーん、スタートトゥデイは面白企業ですね。

前澤社長は、剛力彩芽とお付き合いしているようです。
これまで細かい数時をこねくり回して、
こんな身も蓋もないこと言うのもあれですが、
社長がモテる会社って買いだと思うんですよね(笑)

何よりも、前澤さんが筆頭株主ですので、
間違いなく株主のために動いてくれます。

ちなみに、ZOZOでは広報の仕事を募集しているようです。
個人的には、ZOZOの製造部門に興味があります。

ちょっと面白そうですよね。
興味がある方は、申し込んでみると面白いかもしれません。

https://www.starttoday.jp/recruit/career/

継続は力なり！
ダメでもともと(笑)

八木翼でした。

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