Small girl feat.Doh Kyung Soo/Lee Yong Ji・感想
背が高い、体格がいいことがコンプレックスな女の子に聴いて欲しい曲。
かくいう私も小学校卒業時に160cmあった女で、小さい頃はまわりからいつも頭ひとつでているような状態で、デカイデカイと言われて育った。
今はお客さんから「柔道やってた？」って言われるようないい体格で、夫からは「そのへんの一般男性より力がある」と言われるような女である。
女の子は小さくて、細くて、か弱くて、きゅるんってしてる子がかわいいんだよね。それに比べて私はデカいし、肩はいかってるし、重いものも全然自分で持てちゃうし、私はかわいくないってずっと思って生きてきた。
だから、
「もし、わたしに小さなかわいい頬とあざやかな唇があったら
キスしたかった？
細いウエストと茶色く長い髪だったら私を抱きしめた？
そんなことは絶対にないよね。
だって私は背の高い女の子だから。」
というような歌詞がわかりすぎて、わかりすぎて…。
涙。
でも、それに対して彼が
「君は馬鹿げたことに時間を使って無駄な時間を過ごしてる。
君が気にしていることをもしも僕が気にしていたら
僕は君のものにはならなかったよ。
君はいつも「私はあなたと釣り合うのかな？」
「本当にかわいいと思ってる？」と聞くけれど
僕が望んでいることはそんなことじゃない。
君は僕に笑いかけてくれればいいんだ。」
というようなことを言ってくれて、何度も何度も小さく傷ついてきた心が癒されていく。
MVで表現されているように、傷ついた心に絆創膏を貼ってくれる感じで。
この曲を歌っているイ・ヨンジの身長は175cm。
そんな長身の彼女がかつてつきあっていた彼氏に思っていたことが書かれているそう。
別に太っているわけではなく、スタイルはいい彼女。
でも、モデルのように細いわけではない健康的なスタイル。
これが長身でもモデルのような体形の人だったらそんなに響かなかったかもしれない。
MVもすごくよくて、よりこの曲が好きになったかもしれない。
男性の同僚より背が高いから照明を変えさせられている女の子。
陽気で元気。おしとやかな女の子とはほど遠い感じ。
ホントはそこがいいんだけど。
指をケガしても痛いって言えない。平気なふり。
でも、好きな彼が心配してくれるのが内心うれしい。
彼をチラ見して、彼が彼女を見ていないとこで見せるヨンジの表情がめちゃくちゃいい！
でも、彼の職場に背が小さく、か弱い女の子が入ってきた。
彼は仕事だから教えているだけなのに、相手が小さくかわいい女の子だからどんどん不安になる。
その気持ちで、自分がどんどん肥大化していく表現が見事。
彼のところに行こうとしたら、彼と小さくかわいい女の子が一緒に楽しそうに作業をしている場面にでくわし、話しかけることが出来ずに去るんだけど、そのときのヨンジの「間」と「表情」が最高に素晴らしく感情を表してる。
妄想がどんどん肥大化していって自分の姿が巨大化していく映像もすごくよく気持ちが表現されてる。
その気持ちよくわかる。
自分ではもうどうしようもないところまでいったところに彼が助けに来てくれて、肥大化の暴走を止めてくれるんだけど、絆創膏を貼ってもらったら出てくる涙もよくわかる。涙出ちゃうよね。
曲だけじゃなく、MVもぜひぜひ見てほしい作品です。
※歌詞の部分は私の意訳です。
↓こちらの和訳を参考にさせてもらいました。