『読書の価値(著:森博嗣)』〜国語が苦手で、漫画を描いていた理系小説家による読書論
【内容】
『すべてがFになる』などの推理小説で有名な森博嗣が自身の読書経験や考えをエッセイとして語った一冊。
【感想】
幼少期からの遠視の影響で、いまだに読書が苦手だそうです、そのため、国語の成績も芳しくなかったという意外な一面も語られていました。
さらに驚くことに、学生時代は萩尾望都に影響を受けた漫画を描いていたそうです。
森博嗣的な文章力を鍛える方法論なども紹介されており、興味深かったです。
現在は大学教員を退き、執筆活動も控えめにして、模型作りに没頭する半隠遁生活を送っているのだそうです。
著者はメモを取らないという徹底ぶりで、本を書く際も一切メモを参照しないそうです。読んだ本の内容すら覚えているという驚異的な記憶力を持つ一方で、緻密な構成の小説を執筆していることに改めて感心しました。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000885472018.html?srsltid=AfmBOoppx8TVB8GJIq5_q0JuTdk3R_p7DUsn2u89ByuJkv10uH1H17VH