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福島は女性が生きにくい地域なのか

私が運営するtentenという団体は、福島に結婚や転勤などの理由で転入した女性達の暮らしをサポートする活動をしています。
メインは仲間と繋がるキッカケづくりと働くキッカケづくり。
「働く」の方の活動がご縁となり、2024年度は福島市からの委託で女性向けのWebスキルアップセミナーを現在開催中です。

目的は在宅などでも働ける女性を増やそうということと、復職したい女性たちに復職にプラスに働くスキルを身に着けてもらうということ。
リアル参加とアーカイブ視聴、合計なんと130名を超える女性達から申し込みがあり、これを機に新しい働き方を模索したいと「働く」に悩む女性達がこんなにいるんだと実感。

実際にセミナーにリアル参加している20名には自己紹介でセミナー参加理由を聞いたのですが、
✓専業主婦を卒業したいけど子育てや家事と両立できる働き方をしたい
✓転勤があるから、どこでも働けるような仕事がしたい
✓家業の農家を手伝いながら、農業の発信を担当したり、農閑期の副業を見つけたい
✓今も働いているけど給料が少ないので副業をしたい
などなど、女性ならでは地方ならではの働く悩みを持っている女性ばかりです。

さて、この悩み、全国共通なものもあると思いますが、どうやら福島だからということもあるみたいです。
この講座、講師はかつてから交流のあった富山県の女性にお願いしたのですが、第1回目の講座に福島に来てもらった時にこう言われました。
「在宅ワークの求人案件、福島で探してみたけど、怪しいのしかない。東京とかの怪しい在宅ワークばかり。福島で在宅ワークするのは難しいね。富山より難しい。」
「福島は女性が生きていくのが大変そう。空気感でなんとなく分かる。見えるところで働いている女性達のポジションとか見てるとそう感じる。藤本さん、福島でよーがんばっとるね。」

私も福島に来て17年。すでに福島に染まってしまっているのか、「福島ってそんなに遅れているのか!!!」と改めて感じた言葉でした。

福島は女性が生きにくいと聞いて思いだしたこと

そう言われてみれば思い当たる節がいくつかあったので、ここに羅列したいと思います。

①産休育休取ったら会社をクビになった

知り合いの友人が福島の中小企業で働いていて妊娠出産。産休と育休を取り、仕事に復帰しようと思ったら「帰ってくる場所ないよ」と言われて実質クビになったそう。
そんな昭和なストーリーが令和の今でもあることにびっくりした・・・

②結婚したら退職が当たり前の世界

知り合いが保育園で保育士をしているんですが、ほんの数年前まで結婚したら退職が当たり前だったそうです。
その理由は「結婚したら、妊娠出産子育てが始まって仕事を休みがちになるから」だそう・・・
唖然としました。そんなの女性だけに育児任せるからでしょ・・・家事育児は女の仕事って言われているみたいで腹が立ちました。今は辞めなくてもいいそうです(当たり前)。

③経営者の集まりで女はホステス扱い

○○会など経営者の集まりはたくさんあります。そこに参加している女性社長が、その○○会の飲み会の日だけはミニスカートで来ると聞いたことがあります。全員がそうではないとは思いますが(素晴らしい女性社長が福島にたくさんいるもことも知っています!)、そんな方もいるんだと、これまた唖然。。。
そんなドラマみたいなことが、私が住んでいる福島で起こってるんだと思ってゾゾゾっとしました。

④とある経営者からの言葉

私は福島で社会と繋がって活躍する女性達がふえたらいいな~と思っていますが、それをどうやって実現したらいいのかいつも悩んでいます。そんな悩みをとある男性経営者に話してたところ、その方から「僕は女性は働かなくてもいいと思ってるから」とさらっと言われたことがありました。
その方は福島の中では結構有名な経営者だったので、そんな方がそんな考え方なんだとびっくりしたのを思い出しました・・・


ここに書いたことはもちろん福島に住む人皆が持っている考えでもないし、福島の企業がみんなそんな世知辛い企業ではありませんので、誤解のないようお願いします。
でもここに書いたことはすべて事実です。

他の県ではどうなんでしょうか。
もしくは他の国では???


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