今更聞けないSecondLife:ビューワーって何?なぜ公式以外のビューワーがあるの?
ゲームを遊ぶなら、ちゃんと公式のソフトをダウンロードする。Switchなどでダウンロードソフトが一般化された今、子どもでも理解できる当然のルールです。ですが、SecondLifeはちょっと調べると公式ではないアプリが堂々と置かれています。
「起動するとパスワードを求められるけど使って大丈夫…?」「そもそも公式アプリがあるんだから誰が作ったとも知れない非公式のヤツを使う必要なくない?」そんな疑問を解消する記事となります。
まずはSecondLifeの仕組みを知る
普通のゲームならば、マップとかゲームシステムとかグラフィックとか…全てがアプリ(ソフト)内に詰め込まれています。なので現代のゲームってダウンロードするのにものすごく時間がかかるわけですが、振り返ってみればSecondLifeのインストールって全然時間取られなかったですよね。それは何故か?
実はSecondLifeにおけるマップの様子とかインベントリの中身とか大体のデータは大元のサーバー上に保管されていて、必要に応じてビューワー(アプリ)を通してダウンロードしてくる方式なんです。現代で言うとクラウドですが、そんなシステムをクラウドの概念すら存在しない2003年に構築していたのだから驚きです。
仕組みを知った今、SecondLifeのビューワーとは何かがわかる
サーバー上に保管されたデータをビューワーを使って引っ張ってくる。これってWebページとブラウザの関係に近いんですよ。ブラウザにはMicrosoft edge、Google chrome、safariなどいろいろ種類があります。SecondLife公式は、公式ビューワーをオープンソース化しており、誰でもSecondLife対応のビューワーを作ることができます。
ビューワーって何なのかわかったところで、主要なビューワー3つを例に挙げて解説していきましょう。
SecondLife公式ビューワー
公式サイトでアカウント作る流れでとりあえずカチカチしてるとインストールされてるアレです。
低機能でなるべく早く他のビューワーに乗り換えた方がいいと長らく言われてきましたが、2025年に入ってからのアップデートで利便性・グラフィック品質などが大幅強化!
下記のFirestormと比べるとまだ独自の便利機能で差を開けられてはいますが、そのまま使い続けても十分やっていける性能になりました。
とはいえ、それぞれ一度は他のビューワーを試してみましょう。ぜひ。
長所
シンプル・機能が最小限
現代基準のグラフィック品質も確保
短所
PC環境によってはやや重い?
機能が最小限
Firestorm
https://www.firestormviewer.org/
SecondLifeビューワーの中でも、最も有名な最大手!
ジャンプ動作の軽快化、離れた土地の人数確認、ダブルクリックで装着…その他いろいろ便利機能があり、軽量化もされてるので万人にオススメできる最強ブラウザです。
公式ビューワーが重くなるスペックでも、こちらなら動く可能性がありますね。
長所
いろいろ多機能
動作軽量
短所
UIがやや複雑な面あり
alchemy
率先して新技術を導入していく、最近名を上げたビューワー!
グラフィックが綺麗!マップの読み込みも素晴らしく速い!
ただしメモリは使いまくってるようで、起動してるとPCのファンがブォンブォン轟音を立てて回った……というのは過去の話。
アップデートを重ね、設定の最適化により負荷はすごく減ったようです。
VRchatとか動かせるハイスペックなPCなら問題なく動くでしょう。
長所
ハイエンドPCのスペックも活かしきれる、最近のゲームにも負けない美麗グラフィック
有線接続の帯域幅をフルに活かせて、マップ読み込みが速く移動も快適
短所
アプデで負荷が減ったとはいえ、他ビューワーと比べると負荷が大きい
最近はFirestormの方がユーザー補助機能としては充実しつつある
Black dragon
画像撮影に特化したビューワーとして昔から有名ですが、現在唯一ダウンロードできる最新版での日本語化方法がわからなかったので軽く触れるに留めます。
あとがき
おつかれさまでした。
「SecondLife、ちょっとやってみたけど20年前始まりのゲームだけにショボいな……」
そう感じてしまった方は、ぜひ公式以外のビューワーもお試しください。