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40代の転職 転職してクレイジーな人達と出会った話
「なんだこの人?」「宇宙人か?」というような人に、転職すると出会うことがあります。
銀行のような大企業に勤めていても、それはそれで稀に変わった人に出会うこともありますが、実はそういった人と接する時間は長くはありません。
何故ならそのような人は、銀行など、大企業ではまともに勤務ができないからです。
最近、某メガバンクで長期自宅待機を命じられ、果てには不当に解雇された、という事件がありました。
そうです。とにかく銀行は銀行というカルチャーのおいては異質な人、和を乱す人に冷たいんです。日本の労基法は労働者に優しいですが、銀行は決して優しくはありません。
昇格させず、いつまでも低賃金のまま、地方支店や事務センターなど、希望しない職場へいきなり転勤させる、そんなことはザラです。
「辞めさせるための人事だな。」はたから見ていてそんなこともよくありました。
つまり、銀行などの大企業だと、変わり者はいつの間にかいなくなってしまうので、結果として、そのような人達と関わることがなくなるのです。
外資系やベンチャー企業にはモンスターがいる
ところが、外資系企業やベンチャー企業に転職すると状況が変わります。
余程のコンプライアンス違反や服務規律違反などでもない限り、評価は稼ぐ力があるか否かのほぼ一点。
あるいは、社長に気に入らているかいないかだけでポジションが決まっていることもザラにあります。
全国各地に拠点があるわけでもないので、人事異動などで遠ざけることもできませんし、稼ぎや好き嫌いに応じて評価されるので、いわゆる昇格や、出世するしないなんてこともあまり関係ありません。
銀行であれば、基本的には肩書に応じて給料が支払われますが、銀行村の外では、その人のタイトルに報酬がついているわけではないのです。
かたち上タイトルの上、下はあっても、下の人が上の人の倍報酬をもらってる、なんてこともあります。
そして、外資系企業は何かあればすぐにクビになるのではないか、なんて思っている人も多いかもしれませんが、私の印象はその逆です。
まず、日本の労基法に守られているため、強制的な解雇はできません。そして、それなりに実績を上げていて、自分が残りたい、とさえ思えば、銀行のように地方転勤やら出向やらで冷遇されることもありません。
結果として、銀行で長年育った私などからすれば到底理解の及ばない、モンスターのような人達に出会い、一緒に仕事をしなければならないことも多々ありました。
多様性の時代か
あまりに異なる仕事への意識、考え方、ものの言い方などに対し、腹が立つことや理解できないことも多々あります。
ただ、そのようなとき思うのです。このために転職したのだと。これまでのメガバンクという、同じ村の中の同じ格好をした、同じ考え、主義主張を持った人達の住む村から飛び出したんだもの。
このような私の知らない人種、知らない文化、宇宙人のような人達に会いに来たんじゃないか。
そこで刺激を受け、何か自分の考え、行動が変わるきっかけを得ることができるのではないか。
そう考えると、クレイジーな人達との出会いも私の財産になるんだと思えるのです。