![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109145272/rectangle_large_type_2_2f554fbedbd9736a19e05ba3390d6ea5.png?width=1200)
私立学校の教員採用事情が変化してきているかもしれない
時代の流れとともに様々なものが変化していくのは必然なのですが、今回は私立学校の教員採用事情が少し変わってきているのかもしれない、と感じなくもないというお話をさせていただこうと思います。
ブログという発信媒体ではなく、敢えてnoteにて発信しているので、どちらかというと独り言的な側面が強いというか、あくまで個人の感想というような部類になるかもしれません。
あ、本家のブログのほうもどうぞよろしくお願いします。
教員を目指す方の増減について
公立学校を含めると、日本全国で教員不足に陥っているようです。大都市圏でも、教員不足は深刻で、東京都でさえも高校生らが署名を集める運動を始めています(6/8記事)
これだけ教員の働き方について取り上げられているので、根本的な解決をしない限り厳しい状況が続くのではないでしょうか。
教育は人間を育て国の将来を創る仕事だと思います。
国家百年の計という言葉もありますし、ここが崩れてくるのは本当に心配です。
公立が忌避されて私学に人材が流れるかもしれない?(首都圏や大都市圏のみ?)
地方ではまだまだ公立トップ校が強く、私学は滑り止めの存在になっている地域もまだまだ多いでしょう。
それこそ、全国区の私立学校は別ですが。
とはいえ、そんな学校でも給与体系が必ずしも良いわけではありません。
首都圏エリアは中学受験も過熱し、私立学校の数も多く、一定の地位を築いている私学が少なくありません。
また、受験を突破して入学してきているため、一定以上の学力が担保されているというのも1つの魅力でしょう。
様々な要因が複雑に絡み合い、公立よりも働きにくい私学もありますが、公立校よりも圧倒的に働きやすい私学があるのもまた事実です。
私立学校への就職は自己責任ですが、だからこそ勤務する学校を実際に自分の目で見ることができるというのも魅力の1つなのかもしれません。
もしかしたら若い方が私立学校に流れているかも‥と初めて感じたのは今年の教員採用.jpのイベントでした。
みなさまお疲れさまです!
— 転職の鬼@私学教員 (@tenshoku_no_oni) May 28, 2023
本日の出張が午後からだったため、実は少しだけ教員採用.jpのイベントに顔を出してきました。例年よりも人が多かったような気がしています。こちらのレポートを今年もあげるかもしれません。
いずれにせよ、残していた東京都の採用情報の更新作業に入ります。
当初は、今年はムリかなぁ‥と思っていたのですが、昨年(2022年)はしっかり調査できたので雰囲気だけでも見に行きたいなぁ‥と思いどうにか時間を作っていってきました。
もちろんいろいろと感じることはあったのですが、まずは参加人数の絶対数が多いと思いましたし、若い方の参加数も多かったように感じました。
また、相変わらずこちらのマガジンのアクセスも良いです。
ブログについても、更新頻度が今までよりも格段に少ない(と自覚はしている)のにアクセス数は増え続けています(漸増ですが‥)。
私立学校への興味関心はあまり失われていないのかもしれない、と感じました。
求人票に現れた変化
この3年間、首都圏エリア1都3県については、ほぼ全ての日本私学教育研究所に掲載されている学校の求人票は見てきたと感じています。もちろん、更新のタイミングで見逃してしまったりするものもあったと思いますが、少なく見積もっても7~8割の求人票には目を通してきた自負はあります。
そんな中で、最近気になった変化は年齢制限をつける学校が増えてきたように感じることです。
一番多いのは35歳を境界にしている学校でしょうか。
もちろん、上位校は年齢制限をつけている学校のほうが少ないですし、そもそも年齢制限を課している学校のほうが少数派です。
逆に年齢制限を廃止したり、緩和(35歳→40歳)したりする学校もありました。
これは2年前までは感じていましたし、昨年も一部の学校ではあった流れのような気がします。しかし、一部の学校では(自分の学校も含め)求人情報を出した際に出てくる応募数が増えていたところもあったようです。やはりここ1~2年の変化だと思います。
そんな中、今年は公立校の教育崩壊・学校崩壊(運営的な意味で)が取り上げられることが年度初めから多く、私学に人が流れる動きが加速しているようにも思います。
もしかしたら東京都(+近隣県?)は私学側の買い手市場な年がこれから数年続くかもしれませんね。
(これから?)私学の内定を勝ち取れる人材とは
こんな状況の中で、私学の内定を勝ち取れる人は、やはり能力が高い人材でしょう。授業だけでなく、担任としてのクラス経営も、学校の中の校務分掌的な意味でも働ける人が採用されそうです。
これを(今までよりも更に)できるだけ若いうちから、高い練度でこなせることが求められそうな気がします。
ハードルが上がりつつあるのではないかという話です。
学歴も見られるかもしれません。それも大学だけでなく、高校から見られるようになるかもしれないと感じます。
これについては、教育業界だけでなく、一般的にもその傾向は強まるかもしれません。
ごもっともな話だと思います。
おわりに
教員という職業に魅力は感じるけど、ブラックという報道が頻発している公立校では働きたくない‥
そんな世の中の思考が行動に具現化されているように感じたので今回の記事の執筆に至りました。
もちろん、私学だから安泰というわけではありませんし、世の中にはブラック私学もはびこっています。
しっかりと情報収集をして、自分の手で自分が納得のいく就職先を掴んでいただきたいと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
![私学教員@転職の鬼](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90979359/profile_daaae61247f1bbe30addb2deb323fe3f.jpg?width=600&crop=1:1,smart)