採用情報を見てどの学校にどれくらい応募するのか:求人票100本ノック①
先日、Twitter上でアンケートをとってみました。
もちろん正解などはなく、似ている学校種(都内・女子校)と応募教科が重なっていたというだけです。
どちらに応募しようか、あるいは両方とも応募しようかと悩むことは往々にしてあると思います。
今回は第1回目ということでこれらの学校を並べさせていただきました。
まず、そもそも私が設定時にミスをしていて、山脇学園中学校・高等学校は(常勤・専任)の募集になっています。
得票率が著しく低いのはこれが理由だと思います。
専任教諭の募集でなければ意味がないという考えの方は多いと思いでしょう(学校によっては根深い常勤講師問題もありますからね‥)。
各学校に知り合い(距離感の近いor遠いは別として)がいるので、なんとなく学校の様子なども聞こえてきたりしてしまうのですが、それはさておき、私にしか見えていなかった情報を共有したいと思います。
まず、今回は鴎友学園女子中学高等学校と立教女学院中学校・高等学校の得票数が同数となっていますが、アンケートを取り始めてからの得票数が多かったのは鴎友学園女子中学高等学校でした。
じゃあ、鴎友学園女子中学高等学校の得票数がリードしっぱなしだったかというと、実は昨夜くらいの段階では、立教女学院中学校・高等学校のほうが逆転していた時間帯もありました。
一進一退でしたが、最終的には同数に落ち着いたということになります。
さて、学校ごとに見ていきたいと思います。
山脇学園中学校・高等学校についてですが、サイエンスアイランド・イングリッシュアイランド・リベラルアーツアイランドの3つの特色ある教育を提供していた‥と思っていたのですが、現在は2つのアイランドとラーニングフォレスト(旧:リベラルアーツ)になっているようです。
以前、ブログでもダイヤモンド・オンラインの記事を紹介したことがあります。
個人的には面白い学校だと思っています。一方で、新しい校長先生になって少し方向性が変わってきているような気もしています。
鴎友学園女子中学高等学校は現在赤丸急上昇の学校の印象です。最近かなり伸びてきているだけではなく、地力も蓄えてきて芽が出ている印象です。これらの3つの学校の中では現状で最も学校の持続可能性が高いように思います。採用されている若手の先生もいきいきとしていて能力も高かったです。
立教女学院中学校・高等学校は1つ注意点があります。大学の名前を冠しているから安泰だろうという安易な考えは危険かもしれません。設置している学校法人は学校法人立教女学院であり、立教大学を設置している学校法人立教学院とは別物になります。なお、立教池袋・立教新座の設置者は学校法人立教学院になります。
さて、以上の点をふまえてどのように応募するかというと、数学の力を追い求めていきたいとか、センスがずば抜けている方は鴎友学園女子中学高等学校が良さそうな気がします。コツコツと、苦手な生徒相手にも地道に指導していきたいという方は残り2校がいいかもしれません。
あとは学校が目指そうとしているもの、立地条件、設定されている行事(宗教含む)など様々な要素が働いてきます。ただ、一定の幅の中で少し似た系統の学校であれば、悩まず全てに応募するのが(当たり前ですが)専任採用の近道です。学校によって教員の性別や年齢構成が異なるので、どの応募者と縁があるのかは本当にわかりません。
校内事情がわからないまでも、書類選考を通過できる学校と通過できなかった学校を比較することもできます。通過できなかった理由を考えてその後の自己分析や応募書類作成の改善点として活用することもできるので、基本的には情報を増やす意味でたくさんの学校に応募したほうがいいと思っています。
私が応募者であれば、全てに応募します。1つに絞るならば学校の勢いがある鴎友学園女子中学高等学校にしますが、実際に数学を教えることを考えると山脇学園中学校・高等学校にするかもしれません。どの学校も一定の魅力はありますので、全て応募してどれか1つしか内定が貰えなかったとしたらそこに入職すると思います。
採用活動をしている学校側には少し申し訳ないですが、複数の学校から内定をいただいてしまったときに、どちらに入職するのかを悩めばいいと思います。
転職活動についての記事もいずれ書きたいと思っています。今回のような応募戦略の話も含めてです。
なお、学校研究のしかたについての記事はこちらになっています。
同じく労働環境についての記事はこちらです。
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