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30代女性にとっての転職の壁…年齢、結婚は今も影響するの?

こんにちは、転職できるくんの川辺です。

女性の社会進出と銘打たれ、様々な政策で「働く女性」が推進されています。それでも、特に平均年収などの指標で男性より女性が働きにくい環境であることは今でもずっと示され続けています。

そこで今回は、女性の30代転職を年齢・結婚状況の2つの軸で考察。
転職市場での30代女性への認識、成功の可否に結婚や子どもの有無による差はあるのか、未経験の職種・分野へ転職するためのポイントなどに触れます。

あわせて、30代女性の転職成功に役立つサイトも具体的に紹介しているので、ぜひ合わせて確認してくださいね。


「女性の30代転職はむずかしい」説は本当なのか?

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転職を考えるにあたり、30代という年齢と性別を理由に「難しいだろう」「辞めておいた方がいいのでは」と助言を受けたことのある女性は多いでしょう。

このように、一般的に「女性の30代転職は難しい」と噂されている理由としては、以下3つが挙げられます。

◆そもそも「30代転職限界説」があったから
新卒で入社した会社に、年功序列のもと貢献し定年まで勤めあげる。

この働き方が美徳であり、スタンダードとされていた期間が長かったため、転職市場では「35歳転職限界説」「30代転職限界説」がささやかれてきました。

【35歳、30代転職限界説とは?】
一般的な定年である60歳まで期間の短い30代、特に25年を切る35歳で転職を試みても、成功やキャリアアップは望めないとする考え方のこと。

女性の30代転職の成功がむずかしいと言われる理由のひとつは、この定説からなのです。

◆性別を問わず、30代転職では即戦力性が重視されるから
20代と30代の人材では、企業にとって魅力的に見える部分が変わってきます。

《企業にとっての20代・30代人材の魅力》
20代人材の魅力
・若さ、また若さ故の将来性や伸びしろ、柔軟性
・自社や仕事に対する熱意、会社貢献への意欲の高さ など
30代人材の魅力
・社会人としての基本的なマナーを既に身に着けている
・約10年の社会人生活で身に着けたスキルを武器に、自社に貢献してくれる

つまり、企業側は20代では熱意・ポテンシャル・柔軟性など漠然とした将来性を評価する一方、30代にはより具体的な即戦力性を求める傾向があるのです。

これは、20代に比べ30代転職者が、より厳しい目で企業側から審査されているということ。

30代には入社後、速やかに自社に貢献できるレベルの即戦力性が求められるため、20代に比べ必然的に転職成功のハードルが上がるというわけですね。

◆結婚・妊娠・出産による退職を企業側が懸念するから
共働きが一般的になりつつある昨今、男性と女性の家事負担も平等になりつつあります。

しかし、家や子どもに何かあったときには、まず女性が対応を求められるのも事実。

このため、30代女性は同年代の男性に比べ、どうしても家庭や家族のために休日や勤務時間の短縮・変更を職場に願い出る確率も高くなります。

戦力として換算する従業員に長期的な時短勤務や休暇を取得されることを嫌う企業が現在も存在するのは、残念ながら事実です。

このため、男性に比べ結婚・妊娠・出産による退職や休業リスクの高い30代女性の中途採用を敬遠する企業が存在するのです。


◆きちんと対策をすれば、女性の30代転職成功は十分に可能!
30代女性の転職成功がむずかしいとする根拠のうち、1つめの「30代転職限界説」は過去の定説です。

3つめの「結婚・妊娠・出産による退職への懸念」は、現在も日本社会が抱える課題です。

しかし、昨今の少子高齢化に伴う労働力減少やリモートワークの普及に伴い、少しずつですが確実に解消に向かっていると言えます。

ということは、以下問題への対策をきちんと取る限り、30代女性の転職成功は十分に可能だと考えられるでしょう。

《1》男性と同様、即戦力性が評価されることを意識した計画的な転職活動
《2》柔軟な働き方や休日・休暇制度が整った転職先を積極的に探す
《3》企業側が抱える30代女性雇用への不安を、軽減するための努力や提案


30代女性の転職成功率に、既婚・独身は関係ある?

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前項でも少し触れましたが、ここからは既婚か独身かによる30代女性の転職成功率の違いについて、より詳しく考えていきます。

まずは、企業の目線に立って既婚・独身の30代女性を雇用する場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。

◆30代既婚女性を雇用するメリット・デメリット
《メリット》
・結婚しているという事実から、人間性や社会人としての信頼を得やすい
・自身と家族の生活のために、責任感を持って長期的に働いてもらえそう
・妻、母親としての立場から、独身者にはないアイデアを出してくれるかも

《デメリット》
・家庭との両立に配慮が必要であるため、休日出勤や残業、出張、転勤を命じにくい
・家族手当や扶養手当が発生する可能性があり、独身者に比べコストがかかる
・妊娠と出産に伴う退職、子どもの急な発熱やケガによる早退や休業リスクが常にある

◆30代独身女性を雇用するメリット・デメリット
《メリット》
・時間に融通が利くため、休日出勤や残業、出張、転勤を命じやすい
・キャリアやスキルアップのため、精力的に仕事に取り組んでくれそう
・自身の生活を守るため、責任感を持って長期的に働いてもらえそう

《デメリット》
・今後、急に結婚や妊娠、出産のための退職を申し出るリスクがある
・結婚していないという事実の裏に、社会人として重大な欠陥があるのではと疑われる
・守るものがないため、自身の自由や身軽な生活のため辞めてしまうかもしれない

◆30代女性の転職可否を左右する要素は「既婚か独身か」じゃない
時間に融通が利いて使いやすい反面、将来的な結婚・妊娠・出産による退職リスクが懸念される30代独身女性。

対して、家族のため長期的に働いてくれる可能性が高く社会的な信頼度も高いけれど、時間的な融通が利きにくく扱いづらい30代既婚女性。

どちらも、企業側にとっては一長一短のある人材であることには変わりありません。

ただ両者を並べてみると、30代女性の転職の可否を左右するものが「既婚か独身か」ではなく、以下2つの価値観であることが見えてきます。

【30代女性の転職成功の可否を左右しているもの】
・企業、または採用担当が「結婚」「既婚者」にどんなイメージを抱いているか
・企業、または採用担当が「既婚女性」「独身女性」に抱く役割分担イメージ

結婚や妊娠、出産に伴う急な休みや退職のリスクがあるのは、既婚女性も独身女性も同じ。

つまり、30代女性の転職成功の可否を大きく左右しているのは、企業のトップや採用担当の女性労働者、または既婚女性への考え方やイメージだと言えます。

このため既婚か独身かという点だけで、30代女性の転職が成功するかどうかの確率が大きく変わることはないと思って良いでしょう。

◆30代の既婚・独身女性が、転職成功させるにはどうすればいい?
既婚であれ独身であれ、30代の女性が転職を成功させるために行うべきことは、以下の2つです。前項で紹介した対策とも、重複する部分がありますね。

《1》女性の雇用、活用に理解があり、制度を整える意思のある企業求人を探す
《2》既婚か独身かによらず、企業に魅力を感じさせるスキルやアピール方法を習得する

既婚か独身か、女性かどうかではなく、30代転職者として魅力ある人材になれれば採用は近づきます。

そしてあなたという人材、人間と価値観の合うマッチング度の高い企業求人に応募することが、転職成功の秘訣だと心得ましょう。


30代女性が未経験の仕事に転職!成功するには?

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30代になると、新卒で入社した会社で10年近く勤めて経験を積み、良くも悪くもその職種・業界で働くことに慣れてきますよね。

さらなる活躍の場や刺激を求めて新しい環境・仕事への挑戦意欲が高まってくるのも、自然なことだと言えます。

30代での転職を、新しい仕事への挑戦の機会と考える女性も多いのではないでしょうか。

しかし、これまでに培ってきた経験やスキル=即戦力性が重視される30代転職において、未経験の職種・分野への転職は最大の武器を手放すことを意味します。

このため、まったくの未経験職種・分野への30代転職を成功させるのはむずかしく、実際には非常にリスクの大きい選択だと言わざるを得ません。

◆30代女性が、未経験職種・分野へ転職することのリスク
具体的には、30代で未経験の職種・分野へ転職することには以下のリスクが伴います。

《転職活動が長期化するかもしれない》
即戦力性が見込めず、若さゆえの将来性でも20代に劣る30代未経験者は、企業にとって人材としての魅力と採用の決め手に欠けます。

さらに女性の場合、30代で未経験の職種・分野に挑戦することに対し「結婚や妊娠・出産までの短期間だけ働くつもりなのでは」と、あらぬ疑いをかけられる可能性も。

人材としての魅力に乏しかった時、また短期間で退職する可能性の高い未経験の30代女性を採用する企業は、残念ながら多くはないでしょう。

このため、想定していたよりも転職活動が長期化して、経済的にも精神的にも追い詰められてしまうかもしれません。

《年収が下がってしまう可能性が高い》
即戦力性がなく、ライフイベントによる将来的な退職のリスクが男性よりも高い30代女性を、いきなり正社員で雇用する企業は残念ながら少ないです。

転職に伴い正社員でなくなるとなれば、基本給が下がり、賞与も見込めなくなるでしょう。

バイトやパート、契約社員や派遣社員で新しい仕事に挑戦できたとしても、転職前に比べて年収が減る可能性が高いと言えます。

金額によっては、これまでの生活水準の維持がむずかしくなる可能性も。
夫やパートナーなど、一緒に家計を支えてくれる人がいれば別ですが、30代女性が未経験の職種・分野に挑戦するなら、大幅な収入減は覚悟しておくべきでしょう。


◆30代は、新しい仕事に挑戦するには良いタイミングでもある
ここまで見てきたように、30代女性が未経験の職種・分野に転職することにはリスクがあります。

ただ一方で、30代転職が新しい仕事への挑戦・キャリアの転換に適したタイミングであることも事実なのです。

なぜなら、年齢を重ねれば重ねるほど、それまでの経歴と関係のない未経験の職種・分野への挑戦がむずかしくなるから。

30代に求められる即戦力性のレベルは、年齢を重ねるとともに上がっていきます。30代後半を超え40代に入ると、マネジメント能力まで求められるようになるのです。

新しい仕事への転職成功のハードルは、若ければ若いほど低くなります。

どうしても挑戦してみたい仕事があるなら、少しでも若い30代のうちに、リスクを取ってでも挑戦しておくべきと心得ましょう。


◆30代女性が、未経験の職種・分野への転職を成功させる秘訣
以下に、リスクを取ってでも30代で新しい仕事に挑戦したい女性に向けて、短期間で転職を成功させるためのヒントをまとめています。参考にしてくださいね。

《過去の経歴を即戦力に変えられる仕事を探す》
これまでの経験で培ってきたスキルを、何らかのかたちで活かせる業界・職種を転職先に選べば、未経験の仕事でも即戦力性を発揮できます。

例えば、接客の経験がある人が事務への転職をめざす場合。
接客経験で培った言葉遣いや対人マナー、周囲の人への気遣いなどは事務職になってもそのまま役立ちますよね。

未経験の職種・分野へ転職するからと言って、これまでの経験すべてが無駄になるわけではありません。

自分の過去のキャリアを棚卸してみて、希望の転職先で活かせるものがないかを探し、自己PRに組み込んでみましょう。


《30代女性、または未経験者歓迎の求人を探す》
人材需要が高く、社会的意義も大きい以下のような求人は年齢・性別・経歴にかかわらず広く転職者を募っています。

【30代の実務未経験者も歓迎している仕事】
エンジニアなどIT関係の技術職、保育士や介護職員など福祉関係職、営業職やホテル勤務など接客を伴う仕事、不動産業界、建築・建設業界  など

これらの仕事なら、実務未経験の30代女性が正社員採用される可能性が高いです。

挑戦意欲はあるものの、まだやりたい仕事が決まっていないようなら、上記から転職先を選ぶと良いでしょう。

《非正規雇用や副業から、準備しつつ転職をめざす》
どうしてもやりたい仕事があるなら、まずはバイトやパート、派遣などの非正規雇用から始めて経験を積み、正社員をめざす道もアリです。

最低限の生活費は稼ぎつつ、契約更新などのタイミングで正社員になれるよう、勉強や資格取得でスキルアップをしていきましょう。


要チェック!30代女性におすすめの転職サイト6つ

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性別と社会的なイメージゆえに、同世代の男性に比べやや厳しい転職活動を強いられる30代女性。

以下からは、そんな30代女性の転職活動を成功に導いてくれるサイトを以下3つの条件に基づいて選び、ご紹介していきます。

《1》さまざまな企業の考え方に触れられる、保有求人数の多いサイト
《2》客観的な意見とサポートをもらえるよう、転職支援サービスのあるサイト
《3》女性、または30代という年齢に強みを持つサイト

どれも利用は原則無料ですので、ぜひ参考のうえ登録・利用してくださいね。

◆マイナビエージェント
エンジニアや営業、経理などオフィスの技術職の30代転職に強いとされるサイト。

基本的には、キャリア相談したうえで担当のエージェントからおすすめの求人を紹介してもらうエージェント型です。

求人紹介の際には、通常の求人情報だけではわからない職場の雰囲気や男女比、女性雇用への考え方、産休・育休実績まで、30代女性が気になる情報も一緒に教えてくれます。

転職業界大手のマイナビが運営しているサイトなので、保有求人数も非常に豊富です。

◆リクナビNEXT
転職業界最大手のサイト。保有求人数も、非公開求人を含め業界トップクラスです。

これ1つで求人検索型、エージェント型、さらに登録情報を見た採用担当から声掛けを受けられるスカウト型の機能まで備え、女性の転職特集ページも保有。

希望者は無料で転職支援サービス「リクルートエージェント」を受けることができますが、まずは豊富な求人に触れ情報収集するだけでもOK。

本格的な転職活動開始に向け、まずは求人の動向を知りたい30代女性にもおすすめ。

◆doda
特に20代・30代の若年向け求人に強いとされる、業界大手サイト。

自分で求人検索ができるうえ、希望者はキャリアアドバイザーによる転職支援も無料で受けることができます。

親身な相談対応をしてくれるとして定評があり、転職を希望する企業・職場の男女平等レベルなどについても教えてくれるようです。

プロの意見を聞きながら、あなたの強みを活かす転職をめざすなら利用してみましょう。

◆リブズキャリア
働きながら家庭も守る、ワーキングマザー応援求人が多数見られるサイト。
基本的に女性向け求人に特化した転職サイトであるため、女性の転職・就業に理解のある企業求人だけが集まっているのが特徴です。

その女性のライフステージ、希望する働き方やキャリアプランに合わせたこだわりの条件から求人を絞り込み、転職活動を進めることができます。

スカウトサービスもあるので、女性の転職・就業に理解があり、今後長く勤められる転職先を探す30代女性におすすめです。

◆type女性の転職エージェント
女性向け求人検索サイト「女の転職type」の姉妹サイト。
このサイトでは、利用者に専任のキャリアアドバイザーによるキャリア相談、書類添削、非公開分を含む求人紹介などの転職支援サービスを提供しています。

年収交渉に力を入れていて、転職者からは申し出にくい年収交渉までキャリアアドバイザーが代行してくれます。

ステップアップのために転職したいけど1人じゃ不安、という30代女性にぜひ利用してほしいサイトです。

◆FROM40
手前味噌で大変恐縮ですが…笑
弊社が運営している、35歳以上・アラフォー歓迎求人に特化したサイト。
性別を問わず、年齢がネックになりがちな30代・40代を積極採用したいという企業の求人だけを集め公開している、求人検索型です。

大手サイトに比べると求人保有数は少ないものの、30代への採用意欲の高い企業求人が集まっているのが魅力。掲載求人の業界・職種・雇用形態も非常に幅広いです。

また姉妹サイトとして、経歴を登録することで企業の採用担当から声掛けを受けられるサービス「FROM40スカウト」も運営しています。


適したサイト選びと自己分析で、30代女性の転職は成功する

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一般的にむずかしいと言われる30代女性の転職成功ですが、これは自分のキャリアと向き合わず、十分な準備なしに転職活動をした場合の話です。

30代での転職が20代の頃に比べむずかしくなるのは、男性も女性も同じ。
結婚・妊娠・出産のライフイベントの影響が強くなる分、30代女性の方が少し厳しい戦いとなりますが、人材としての価値を高め求人を選べば成功は十分可能です。

30代女性が転職するなら、できるだけたくさんの求人に出会い、女性の転職・就業に理解のある企業への入社をめざしてみてください!

未経験の仕事に挑戦したいなら、それも良いでしょう。30代のいまのタイミングでキャリアを転換できるよう、しっかり準備して転職活動に臨んでください。

転職市場の現状と人材としての自分の価値を正しく理解し、きちんと準備・対策をすれば、30代女性の転職は必ず成功できます。

どうか今後の人生を好転させるような、良い転職を勝ち取ってください。あなたにとって最高のかたちで転職成功が叶うよう、祈っています。


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