起業した時のこと
私が起業した理由は『チャレンジしたかったから』ただそれだけでした。
というのも、心にはチカラがある!とつくづく感じていたので、その実証を自分の人生でしてみたいと思ったからです。
そういう意味では、実は、はじめは、コーチングでの起業にこだわりがあったわけではなく、単にチャレンジしたかったのです。
『心の力を使ってお金を創れる自分になろう!』と、それだけを考えていました。
それまでは、学習塾のバイト講師をしていた一主婦だったのですが、
カリキュラムの決まった学習塾で、「自分はできない」と思い込んでいる生徒たちに「心の力の発揮の仕方」を教えることは限界があり、本当に教えたいこととのギャップがありました。
また、保護者面談をさせていだくことも多く、親の必死の期待や思い込みが子どもの才能の発揮を縛ってしまうパターンも多く見てきました。
親も子も『本当はあるチカラ』を見逃して、わざわざ『ない』部分に焦点を当てて苦しんでいることがとても残念でした。
見えないけれど心には力があるということを、なんとかして伝えたいと思っている時にめぐり逢ったのが、コーチングでした。
コーチングでは、対話によって未だ見ぬ無敵な自分を引き出します。
そのコーチングに、天使力、とい名前をつけたのは『そもそも、誰もが天使の素質を持っている』というメッセージが込めたかったからです。
私は26歳の時に、生後1か月の子どもを病気で亡くしました。
赤ちゃんでしたから、一言も言葉を発しませんでしたが、それでも命という存在そのもので大切なメッセージを伝えてくれました。
それは、一人ひとりの存在はそれぞれの問題集を抱えて、かけがえのない100%の人生を生きている、ということ。
一ヶ月の命が短いと感じるのは、平均寿命と比べるから。
でも、この子にとっては、一ヶ月が寿命。比較さえしなければ、それで100%の人生。
そう考えると、本当はその子を失ったのではない。
その一ヶ月間という時間を与えられていたのだ、と気づきました。
当たり前に思ってしまっていることに対しては、ふだんは感謝を忘れてしまうけれど、
失う前に、与えられていることに気がついて感謝することができれば、誰でも幸福に生きることができます。
『すべてを与えられていることへの感謝』と『誰もがそもそも天使のような生き方ができる可能性を秘めている』を原点に、今もコーチングをさせていただいています。