女性起業家NさんにITコンサルティングをしています。
合同会社天使の時間を設立するきっかけとなったことが、実はいくつかあります。
今回は、その一つについてのお話。
ぼくは、妻と二人で、とあるレンタルキッチンスペースを借りて、月に数日だけオープンするカフェを営業しています。
今年でなんと8年目になりまして、我ながら長く続いていると自分に感心しております。
そのレンタルキッチンスペースではたくさんの方が、一日カフェや一日食堂オーナーとして腕をふるっています。
オーナーはどんどん入れ替わっていくのが普通で、僕たちは8年間の営業の中で、いろんなオーナーの料理をいただいてきました。
そんなお料理の中で、唯一、記憶に深く刻み込まれているものがあります。
それは、山形牛を使った牛丼。
今やファストフードになった牛丼を、国産牛肉でいただくというぜいたくな一品で、それはそれはジューシーで柔らかく、そして旨味たっぷりのお肉でした。
その料理を提供されていた方が、昨年末に合同会社を設立されたのです。
独り暮らしのお年寄りの付き添いサポートや、地方から来阪する観光客のお出迎えサポートを行う会社。
僕自身、独り暮らしの母を持つ身なので、これは今の時代に必須のサービスだと思いました。
その方から、今年の2月に以下のような相談を受けました。
サービスを立ち上げたが、新型コロナウィルスが流行しつつあり、対面しての付き添いが難しい状況になっている。どうしたものか。
誰かから頼られると、なんとしてでもお助けしたくなる。
ぼくはそんな性格なものですから、対面できないならオンラインでなんとかならないだろうか、などといくつか思いついたアイデアを提案しました。
そこから、その方、女性起業家のNさんへのサポートが始まりました。
新型コロナウィルス禍が猛威を振るい、収まるめどがまだまだ見えないという、新しい世界。それが2020年の世界です。
すばらしいサービス、アイデアを持っていても、それが実行できない。
あるいは、実行できるサービスでも、それを必要とする人に伝える手段が抑制されているのが、新型コロナの世界です。
それを解決する方法が、ぼくの経験や知識の中にあるのであれば、それを使ってNさんを支援したい。
ぼくの経験や知識、それは30年間渡り歩いたコンピュータソフトウェア業界の経験や知識です。
世の中では「IT」と言われているもの。
長年親しんできた世界なので、僕にとっては日常的なことなのですが、ITが苦手、という方は予想以上に多いようです。特に女性の方はそうおっしゃられます。
だから、世の中にはNさんのような女性起業家がたくさんいるはず。
そんな女性起業家を支援していくことが、これからの自分のミッションではないか?
Nさんとの出会いで、ぼくの中に芽生えた起業のタネの一つが、これでした。
今、ぼくはNさんのビジネスを軌道に乗せるべく、ITを中心としたコンサルティングを行っています。
新型コロナに影響を受けないリモートによる高齢者支援サービス、それを広めていくためのホームページづくりやSNSの活用など。
どれも、特別なことではないけれど、女性起業家がなかなか着手しにくいことでもあります。
それらを少しずつ、一歩ずつすすめていくこと。
そのための考え方や、どれから始めていくかについて。
そんなことを、あらためてNさんにお話しすることで、新たな視点に気づくこともあり、自分にとっても有益な業務になっています。
20年前、ぼくのマーケティングの師匠が教えてくれたことば。
「当たり前のことを、当たり前のようにやっていく」
今でもそれは座右の銘になっています。
Nさんはもちろん、ITをどう活用していいか悩んでいる多くの女性起業家の力になりたい。
合同会社天使の時間設立のきっかけのひとつであり、いまでは弊社のミッションのひとつです。