京都のサテライトオフィスを去ります。
12月25日に入居していたサテライトオフィスを退去しました。
場所は京都の五條楽園というもと遊郭のあった地域にあるUNKYOWN KYOTOというコワーキングと宿泊と飲食が一つになった複合施設でした。
借りるに至った経緯は昨年末に未来創造セッションというセッションを受けた際に「事務所を借りてみましょう」と提案されたというとてもささいなきっかけでした。
そんなつもりのなかった僕には本当に想定外の提案で、おまけに期限も20日以内ぐらいを設定されました。
でも、楽しみながら探してねって言われてました。
そんなムリゲーのような中での事務所探しでした。
僕も学生時代の共同便所の4畳の事務所から始まり、京都から奈良に引っ越す前はビルの2フロアーを借りるところまでに至ってましたので、事務所を借りる経費は家賃だけではないことは重々承知のことでした。
その中でコワーキングスペースの個室利用なら正味部屋の使用料だけで済むだろうということに気づき京都でコワーキングスペースを探している中でのUNKYOWN KYOTOとの出会いでした。
京都で借りた理由は、今年は6月からボランティア活動をしているウイングクラブという団体の会長をする年でもあったので京都での滞在時間が長くなるだろうという想定もあったからです。
やどかりのようにパソコンを担いで喫茶店事務所代わりに使うより食事もできて場合によっては宿泊できる場所というのはとても魅力的でした。
また、コワーキングスペースであれば人との出会いもあり、その中で新しいものが生まれるという期待感もありました。
田舎で人が来るのを待っているのではなくて、こっちが都会に出向いて自分のことや地域のことを知ってもらうそういう可能性も期待していました。
それが、みなさんもご存じのようにコロナで状況がガラッと変わったのでした。
京都勤務のスタッフ探しもしたのですが、ご縁もなく、また実際に僕がほとんどいけていない状況でこのまま借り続けるのもと思って1年間で退去することに決めました。
そんな1年でしたがいろんないいこともありました。
桝郷さんというライターさんと出会ってAERAの連載に夫婦で出させていただきました。
他にもこちらがご縁でできた知り合いもたくさん出来ました。
実際に泊ることもありましたし、近くの梅湯の朝風呂も気持ちよかったです。
会社として同じ金額を他に投資した方が良かったのではないかという指摘はワンマン経営のおかげでありませんでしたが、1年間で得られたものは相当に大きかったです。
一番の収穫は「場所があったとしてもその場に集まる人を繋ぐための方法がないと場だけでは活性化しにくい」ということを知れたことでした。
コワーキングと宿泊と飲食は宇陀の報恩寺でも十分可能な事業です。
今回の経験をもとに自社の事業でどう生かしていくのかはまだ確固たるものはないのですが、ひとまず京都事務所を撤退します。
UNKYOWN KYOTOはまだ投資家会員ではあるので、引き続き出資者として見守っていきたいですし、ドロップインなどで利用もしていきたいと思っています。
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