一級建築士と二級建築士の違いを簡単に分かり易く説明させて頂きます
これから一級建築士、二級建築士の資格を取る方に対しては、その優位性と難易度を良くご理解頂き最短で合格に導けるように、又既に一級建築士、二級建築士の資格をお持ちの方に関しては資格を生かしてあなたの今後の充実したライフが送れるように書いてあります。
ゼネコン・コンサルタントで勤務していた経験に基づいてぜひ一級建築士、二級建築士の資格を取る優位性及び取得の方法と違いに関して以下分かり易く網羅的に纏めましたので最後までお付き合いください。
極力、資格を取得された後、ゼネコン・コンサルタントなどでどのような処遇の違いを受けるのかに関しても他のブログで説明していないところ迄私の経験からお話させて頂きます。
これから一級建築士、二級建築士の資格を取る方に対しては、その優位性と難易度を良くご理解頂き最短で合格に導けるように、又既に一級建築士、二級建築士の資格をお持ちの方に関しては資格をどのように生かしてあなたの今後の充実したライフが送れるように検討重ね以下書いてあります。
本編は、建築転職をお考えのあなたに夢を与えるために今、何をやるべきなのか分かり易く解説してあります。
新しい建築士制度がスタート
依然は大変な苦労と実務経験が必要であったが今は違います!
令和2年から建築士試験の受験要件が変わり、新しい建築士制度がスタートしております。
建築士人材を継続的かつ安定的に確保するため、建築士試験の受験資格を改めること等により、建築士試験の受験機会が拡大されます。
具体的には、令和2年から実務経験は免許登録要件となり不要となり、原則として、試験の前後にかかわらず、免許登録の際までに積んでいればよいこととなりました。
さらに、改正建築士法の施行(令和2年3月1日)に併せ、実務経験の対象実務の拡大等の法改正の趣旨に応じた見直しが行われました。
近年の一級建築士試験では、受験者数の急減や受験者の平均年齢の上昇がみられ、さらに60 歳以上の人が一級建築士の約4割を占めるなど、実際に業務を行う建築士の高齢化が進んでいます。今後もこの傾向が続くと、建築物の安全 性の確保等において重要な役割を担う建築士の人材確保が困難になることが予想されます。
国土交通省、建築士法の一部を改正する法律(平成30年法律第93号)などに関して
建築士の資格の種類は?
建築士とは建造物の設計や工事の管理を行う業務独占資格かつ名称独占資格で、建築基準法に基づいて安全性や機能性を考慮しながら設計図を作成し、工事監理を行います。
建築士の資格には、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があり、木造建築士→二級建築士→一級建築士の順で扱える建物の範囲が広がっていきます。
一級建築士(まずは簡単にご説明!)
一級建築士の特徴は、【設計する建物に制限がない】ことです。
例を言うと戸建住宅のように、小規模な建築物を設計できる一方で、国会議事堂など公共建築物も設計、国を代表する大規模な建築物の設計も行うことができます。
一級建築士は国土交通大臣からの認可を受ける国家資格です。規模、構造形式、構造材料共に、「何でも」設計可能な点が大きな特徴です。
つまり、一級建築士には意匠、構造、設備の高度な知識が必要とされます。また、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士など、さらに専門的な業務を行う場合、一級建築士の取得が不可欠となります。
建築士資格の中で最もグレードが高い1級建築士の資格があれば、どんな大規模な建築物の設計⊡監理も可能。人命にかかわる建築物の全般に携わるため、広範な実務知識が必要です。
二級建築士(まずは簡単にご説明!)
二級建築士は、一級建築士に比べて設計できる建物の規模と構造に制限があります。基本は、「戸建住宅程度の規模」が対象です。木造建築物の設計なら3階建てまでが基本です。
建物高さ13m、軒高9mを超える建物は設計できません。また建築物の延べ面積も制限を受け、1000㎡以上の建築物設計は認められていません。木造建築物以外の場合、例えばRC造※1、鉄骨造※2はさらに制限が厳しくなります。高さ13m以下かつ軒高9m以下で、平屋建てから3階建て、さらに延床面積は100㎡以下に抑える必要があります。
簡単に一級建築士、二級建築士の 受験資格の違い纏めると
受験資格(資格者が少ないので緩くしている)
試験は、年一回のみですが、学科試験(暗記ものが多い)受かれば製図試験は3回受けれます。
製図試験は、図面の読み取り易さとか線の太さとかも重要です。
3回落ちると学科試験からやり直しです。運転免許に近い感じかな。課題も毎年違います。
一級建築士
大学(建築系)、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者※
二級建築士
建築設備士
その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等)か実務経験が多い方
※入学年が平成21年度以降の場合、指定科目を修めて卒業した者が対象。入学年が平成20年度以前の場合、建築または土木の課程を修めて卒業した者が対象。
二級建築士
大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校等において、指定科目を修めて卒業した者<実務経験:最短0年>
建築設備士<実務経験:最短0年>
その他都道府県知事が特に認める者(外国大学を卒業した者等)<実務経験:所定の年数以上>
建築に関する学歴なし<7年以上>
建築士法改正に伴い、令和2年から建築士試験の受験資格・免許登録要件が変わり、大学で指定学科を卒業すれば実務経験がなくても受験可能となりました。
受験資格要件
(最近資格者少なく緩くしている)免許登録要件大学(建築系)・短大・高等専門学校で
指定科目を卒業実務経験不要高等学校・中等教育学校で指定科目
を卒業実務経験2年以上建築に関する学歴なし(実務経験7年)実務7年以上
学歴偏重の受験資格になっております。
扱う建築物の差異
一級建築士と二級建築士は、扱う建築物や働き方が異なります。
良く見てみましょう!
一級建築士
全ての建築物を設計でき、大規模建築にも携われるため、都市開発や公共建築物なども担当が可能
二級建築士
戸建て住宅を中心に扱い
免許の交付元
グレード免許の
交付元登録申請窓口免許証の交付
手続き1級建築士国土交通省都道府県建築士会日本建築士会
連合会2級建築士都道府県各都道府県の建築
士会に登録申請各都道府県の
建築士会
免許の交付元の違い
ゼネコンにいた経験からの一級建築士、二級建築士の処遇・待遇の違い
私がゼネコンにいた経験からするとスーパーゼネコンは一級建築士が山ほどいて、逆に持っていないと使って貰えない・重要な職位に付けません。大体3人から4人に一人は一級建築士、二級建築士の資格を持っております。(スーパー・中小によって差異はあり)
中小ゼネコンであれば一級建築士はより重宝され、拠点長程度であれば経験によって任せられる可能性があります。
一番良いのは、将来定年がまじかになるか50歳代で独立されるときはこの一級建築士、二級建築士の資格の差は大きく出て信頼される会社は一級建築士がいないと仕事になりません。
建設業法で、4000万円以上(建築1式は7千万円以上)の工事を下請に出す場合は1級施工管理技士(建築なら1級建築士も)が必要になります。いないと建設業法違反で、罰則を受けます。
項目一級建築士資格二級建築士資格スーパーゼネコン必須必須中小ゼネコン△ほぼ必須独立(個人企業)必須必須
一級建築士、二級建築士の資格の必要度
一級建築士、二級建築士の処遇・待遇の違い
一級建築士二級建築士700万円(実際はもっと高額)480万円前後賃金構造基本統計調査の2019年のデータ未公表の為推定
2019年の厚生労働省の最新データ
通常、一級建築士の免許を取ると月5万円給料があがります。
現在登録している一級建築士は、20歳代が1%のみです。50-60歳代が、60%でで問題があります。
一級建築士、二級建築士の試験内容の違い(年々難しくなってきている)
まず圧倒的に、一級建築士の合格の難易度は高いのと範囲が広いです。
項目や
科目一級建築士試験
(受験費用17,000円)二級建築士試験出題
形式四肢択一式五肢択一式試験
科目5科目(計画、環境・設備、
法規、構造、施工)4科目(建築計画、
建築法規、建築構造、
建築施工)出題数
時間125問・6時間30分100問・6時間
一級建築士、二級建築士の試験内容の違い
また、設計製図の試験にも違いがあります。
項目一級建築士試験
(鉄筋コンクリート
構造)二級建築士試験鉄筋
(コンクリート構造が
3年に一回回ってくる)
この時がチャンス!試験時間6時間30分5時間課題子育て支援施設や
ホテル、スポーツ施設、
美術館、介護施設など
幅広い2階建てや3階建ての
住宅
設計製図の試験の違い
一級建築士試験、二級建築士試験の合格率(最新)
一級建築士2022年度合格率(出展:公益財団法人 建築技術普及センターより)
学科試験合格率 21%
製図試験合格率 33%
総合合格率:9.9%
2023年7月23日(日)に行われた一級建築士学科試験の合格発表は8月30日(水)です。
厳しい予想が出ております。
最新2023年度の二級建築士の合格率は、以下のとおりです。
学科試験:35.0%(昨年度より7.8POINTダウン)
今年度の本試験は、近年10年間で平成27年(30.1%)に次ぐ、低い合格率(35.0%)でした。 基準点については、各科目の基準点は13点、総得点は60点となり、補正はありませんでした 。
製図試験:2023年(令和5年)9月10日(日)
合格発表予定:2023年 (令和5年)12月7日(木)※予定
総合合格率:22.2%より落ちると予想?
その他の年も学科試験は30~40%前後、設計製図試験は40〜50%、そして総合の合格率は20%代を推移しています。
二級建築士に合格するためには学科と製図の両方の試験に合格する必要がありますが、まずは学科試験に合格しなければ製図試験を受けることができません。
前述の通り、学科試験は合格率が低いため試験問題が難しいと言えるでしょう。この学科試験をクリアし、次の製図試験に進む段階で既に難易度が高くなることが分かります。
二級建築士は、大体3ケ月くらいの勉強で受かりますが、一級建築士は、最低でも半年から1年間は学校に習いに行っても掛かると言われております。
構造設計一級建築士は、さらに時間が掛かると言われております。
一級建築士と二級建築士を同時受験することは可能か?
一級建築士と二級建築士の同時受験は、大学・短大・高専で指定科目を修了していれば、非常に疲れますが制度上は可能です。
一級建築士2022年度の大学別合格者数
2022年大学名合格者数(2022年)1位日本大学153名2位東京理科大学128名3位芝浦工業96名4位近畿大学87名5位早稲田大学79名6位明治大学70名7位千葉大学68名7位工学院大学63名9位京都工芸繊維大学57名(ランクイン)10位京都大学50名
建築技術普及センター 出展
実は、一級建築士の人数はコンサルタントに多い
順位会社名一級建築士の人数1位日建設計9032位NTTファシリティーズ7453位日本設計5074位三菱地所設計3755位久米設計3516位JR東日本建築設計3237位梓設計3188位山下設計2649位石本建築事務所21410位佐藤総合計画213
日経アーキテクチュア2020年9月10日号より
引用:日経アーキテクチュア2020年9月10日号
1位はやはり設計事務所で最大手の日建設計です。2位がNTTファシリティーズ、3位が日本設計、4位が三菱地所設計、5位が久米設計と、大手の設計事務所がランクインしております。
一級建築士の人数が各コンサルタントの技術力を表しているといっても過言ではないでしょう。
かつては以下のように相当の実務経験と時間を要しておりました。
二級建築士は7年以上の実務経験を積めば、指定科目を修めて卒業していなくても受験可能です。一方で、一級建築士の資格は、かつて実務経験を7年積んで二級建築士の資格を取得すると、受験資格が得られました。
二級建築士と一級建築士、一体どちらを選ぶべきか?
求人は、圧倒的に一級建築士が多いのが現実です。
一級建築士は合格率が10ー12%程度とかなり難関である為、よほど自信がない限りまずは、二級建築士(合格率約20%)を取得され、その後一級建築士を目指すのも一方であると考えられます。
一級建築士は主に商業施設や国を代表する大規模な建造物を扱いますので、大型プロジェクトや国際的プロジェクトに携わりたい方には一級建築士の資格取得をお勧めします。
一級建築士として名を馳せると、海外で仕事をすることも可能です。
二級建築士は主に戸建住宅などの小規模な建造物を扱いますので、住宅を専門に設計したい方には二級建築士の資格取得をオススメします。又個々のお客さまと接する仕事をしたい人は向いていると言えます。
学校や病院などの大規模な建造物の設計はお客様が不特定多数なので利用者をイメージしにくいのですが、住宅設計の場合は一人ひとりのお客様と密に関われる魅力があります。
一級建築士が社内に一人いるだけですべての建物の設計監理が出来るので取得される意義は大きいと考えます。但し何か問題が起こったときにそのお名前を借りた一級建築士の責任になり罰則を受ける可能性もあります。最悪免許取り消しになる可能性もあります。
超難関試験を突破するまでの困難克服方法
一級建築士の試験は、「学科の試験」「設計製図の試験」ともに、1年に1回のみの実施です。そのため、難関資格だと分かっていても、試験に「一発で合格したい」と意気込む方は多くいらっしゃると思います。
そう簡単には合格させてくれないのが一級建築士の試験です。第一段階である「学科の試験」に合格するだけでも、かなりの努力が必要になります。
そのため、一級建築士の試験を初めて受験する場合、まずは「学科の試験」を突破することだけに注力しましょう。
「学科の試験」に合格すれば、もしその年の「設計製図の試験」に落ちてしまっても、翌年以降「学科の試験」が免除される仕組みがあります。
以前は「学科の試験に合格した翌年から2年間は学科免除」という決まりでしたが、令和2年の合格者からは「学科の試験に合格した翌年から4年間のうち、2回分は学科免除」と改訂されました。
この改訂により、「学科の試験」に合格した後、「設計製図の試験」のために勉強できる期間が長くなりました。しっかり時間をかけて試験対策をすれば、合格に近づけるはずです。
一級建築士の資格取得で大事なのは「試験結果が不合格だったとしても、1回で諦めないこと」が大切です!
まず1つめの要因として挙げられるのが、「試験本番までやる気を維持するのが大変」だということです。
一級建築士は、試験問題の難易度が高いため、試験勉強も長期間に渡るケースがほとんどです。ご自身で学ばれることに加えて、専門学校に通って勉強する方も多くいらっしゃいます。
専門学校やコースにもよりますが、長いものだと10ヶ月~12ヶ月間通うという講座もあります。
その期間中は毎週欠かさず講座を受けなければならないのですが、専門学校に行くことが途中で面倒になってしまったり、やる気を失い挫折という方も多いようです。
課題になるのは、
1)毎週、資格学校に通わないといけない面倒くささ
2)長時間に及ぶ学習の大変さ
3)試験勉強の疲れや睡魔との闘い
こういった辛さにどう立ち向かうかが、一級建築士の資格取得を目指す上での大きなポイントになってきます。細かいことや計算が得意な方は、向いております。
建築士のブラックな一面
建築士の仕事はデメリットばかりというわけではないにも関わらず、ネガティブな声が聞かれることがあります。
「建築士はやめとけ」と言われる理由は、以下の4つです。
残業が非常に多くて激務
労働時間が長いわりに給料が低い
社内の人間関係に悩む
常に勉強し続ける必要がある
どのような分野でもプラスとマイナスがあるのですべてあなたの気持ちの持ち方次第だと思われますが、勤務時間が長い特徴は実際にあります。
令和6年度受験(日程)
試験の種類日程合格発表設計製図
課題発表令和6年7月26日(金)
予定学科試験令和6年7月28日(日)令和6年9月4日(水)設計製図
試験令和6年10月13日(日)令和6年12月25日(水)
令和6年度受験(日程)
若手の学生はインターンシップを通じてネットワークを作り、経験を積む。
強力なネットワークを構築し、インターンシップを通じて実践的な経験を積むことは、建築のキャリアを成功させるための重要なステップです。 建築会社や建設会社でインターンをする機会を探して、実践的な経験を積み、業界で貴重なつながりを作りましょう。 業界のイベントに参加し、専門組織に参加してネットワークを拡大し、この分野の最新のトレンドと開発について最新情報を入手してください。
この企業でのインターンシップで気に入れられると希望の企業にすんなり入れることはまま良くあります。
建築士の転職先
ずばり
1)ゼネコン
2)設計コンサルタント
3)ハウスメーカー
4)工務店などリフォーム会社があります。
業界のトレンドとテクノロジーの最新情報を入手してください。
他の分野と同様に、建築における最新のトレンドとテクノロジーを最新の状態に保つことが重要です。 これには、建材の進歩、持続可能な設計手法、製図とモデリングのための新しいソフトウェア プログラムが含まれます。
業界の会議やイベントに参加したり、業界の出版物を読んだり、他の専門家とネットワークを築いたりして、最新情報を入手し、時代を先取りしてください。
さらに、スキルと知識を向上させるために、継続教育コースまたは認定資格を検討してください。
就職エージェントで最高の建設業界の就職機会を見つける方法
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