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#14 考えるべきは上手さだけでは表現出来ない魅力

私の趣味は料理、お菓子づくり、お絵描き、動画編集、文章を書くこと、、、などなどいろいろあるんだけど、よく「器用だよねー」とか「私には出来ないやー」と言われる。そして、すごいね〜!と言われる。好きでやってることに対してそんな言葉を頂けること、そしてそれがお仕事に繋がったりすることもある。本当にありがたい限りだ。

そんな素敵な言葉をかけてくれるあなたにも、こんないい所やこんなすごい所があるよ〜と伝えたい話はまたの機会にするとして、人が誰かに対してすごい!ぜひあなたにお願いしたい!と感じるソレってどういう仕組みなんだろうと気になった。

さっきよりも深く湯船に浸かりながら考えをめぐらせてみると、まず思い浮かんだのは「珍しさ」という観点である。

例えば、グリーンバックを使用した合成技術を使って動画編集を楽しんでみたり、お菓子作りで使用するラム酒を種類別で使ってたり。私からすると普通でも、私以外の人からみると「何してんだこいつ、すげえななんか」という「珍しさ」を感じるのである。要は、異形・珍奇さを見世物とするフリークショーと同じ心理だと言える。

この「珍しさ」は個人に依存するのが大きな特徴だ。「珍しい」と感じる指標が人それぞれによって異なるということだ。

だから、誰かにとっては珍しくても、他の誰かにとっては全然珍しくないなんてことはざらで、素人とプロを比較してみるとわかりやすい。

動画編集はプロの手にかかればスタジオ全部がグリーンバックだし、プロのパティシエはカヌレを焼くために何種類ものラム酒を使う。小麦粉だって粉の粒度を変えたりする。プロからしたら素人の私なんて大したことないし珍しくもなんともないのだ。

プロと素人を比べると、何をとってもその道の上級者になればなるほど珍しさ指数は減少することがわかる。

その道のプロは世界中に居るのに、「Emmaちゃんの動画がすごい」「Emmaちゃんにお願いしたい!」と言われるのは何故だろう。もちろん言われるばっかりじゃない。私が他の人に感じる「すげ〜!」と思う気持ち(日常的にこっちの方が多い)も思い出して考えてみる。

そこで気がつく、大切なのは上手さだけでは表現出来ない魅力について。

趣味でも仕事でもなんでも、自分より上手い人なんて沢山いる、自分よりできる人だって沢山いる、けど、その中で「あなたにお願いしたい!」に繋がる背景には、上手さだけでは表現出来ない魅力がそこに絶対的にある。

じゃあその魅力ってなんだ?って話なんだけど、
私の思う表現出来ない魅力とは「こだわり」と「魅せ方」なんじゃないかと思う。

まずはこだわり。
こだわりは偉大だ。大小問わずその人にしか出せないユニークさを引き出すことが出来る。「なぜこうしたの?」と聞かれた時に胸を張って自分の答えを答えられること、それがこだわりだと私は思っている。

こだわりに突飛なものは必要ない。私の知る限りこだわりを使いこなす人は余白を楽しんでる。そして余白を使った楽しませ方が上手い。この後登場する魅せ方だ。

「それってセンスでは?」と言われそうだ。私の定義するセンスはイコール経験値だ。経験によってセンスが磨かれると思ってる。だからこだわりとセンスは違うようで実は似ているのかもしれないと思ったりしている。

魅せ方の話をしよう。
魅せ方は最終工程でありながら実は1番大事だ。
ここをミスると、本来めちゃくちゃ凄い!と賞賛されることもゴミ扱いされることがある。ガチ。

「実は私、日本お菓子作り大会で68位だったんですよ〜!」

と、

「実は私、毎年プロアマチュア問わず3万人が出場する日本お菓子作り大会で68位だったんですよ〜!」

、、、同じ68位なのに後者の方が、「え、あなた素人なのに68位すごくね?」となる感じ、分かってもらえるだろうか。魅せ方の威力はとても大きい。

「魅せ方」それは「伝え方」だ。

いかに相手に自分のこだわりを想像させ、理解させ、ワクワクが湧くように伝えられるが鍵だ。
そして定量的で定性的(こちらをウエイト重め)にこだわりを伝える。これが私の思う魅せ方だ。

「魅せ方」は「ブランディング」という言葉となって使われることもある。ブランディングも大切だ。でも実際魅せるだけだといつか飽きられる。

つまんなって言われるの、いややな。笑

だからこだわりを大切に日々を生きていたいし私ももっと余白を楽しめる人になりたい。

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理想の姿を目指して更なる高みを目指す。
それはとても尊いことだ。

もしその道中で上には上がいることを思い知ったからってへこむ必要はないし、ライバルが沢山いてももう埋もれないよ。

考えるべきは上手さだけでは表現出来ない魅力なんだから。


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