クソみたいな日にいいもんを作れる人になりたい
■『左ききのエレン』とかいう漫画界最高傑作
昨年も沢山の漫画を読んできた僕ですが、間違いなく2019年最高の漫画は『左ききのエレン』でした。
広告代理店に勤める光一とその周りの数々の天才達が織りなす群像ストーリー。
僕は特に光一のターンの生々しい広告業界の仕事の苦しさとか、デキる上司との確執とか、見てて心臓がキュッとするようなシーンが大好きです。笑
もちろん単純な天才と凡才の対比でも無くて、掘り下げられるストーリーから、天才は天才が故の苦しみが描かれています。
題名にもなっている絵を描くことの天才、エレンは普通に生きることができない苦悩を抱えています。
更にその苦悩すらも絵に活かすことができるのではないかと考えてしまう。「絵を描くことしかできない呪い」だと号泣します。
そして今回の題名となっている「クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ」
これは光一の勤める広告代理店のエースクリエイター、神谷さんの言葉です。
漫画で描かれている広告代理店の世界は残酷で、そして究極にストイック。徹夜なんてなんのその。良い仕事をするためになら、悪魔にだって騙してを売りそうな猛烈職場。
「もう少し時間に余裕があれば」
「昨日少しでも寝ていれば」
「自分の得意な分野だったら」
そりゃ誰だって思うよ!!と思いつつ、読み進めていった上での神谷さんの言葉が
「クソみたいな日にいいもん作るのがプロだ」
クソかっこいいわ。降参です。
そんな自分に都合のいい日なんて一生こない。何かをやる上で、タイミングなんか待ってたら確実に機を逃す。
僕らにあるのは今この現在のみだ。
あー。やるしかないよなそりゃ!!