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物を粗末にすると、自分も粗末に扱われるようになる

元プロ野球選手のイチローさんは、
 
とあるインタビューで、
 
 
 
 
「バットを大事に扱わないことがあるでしょうか。
 
これは自分たちの商売道具です。
 
このバットを作ってくれた人たちのことを考えれば、
 
このバットを作るための彼らのに労力を考えれば、
 
どれだけ無礼なことなのかわかるでしょう。
 
もしも、バットを放り投げたら、
 
皆さんいい気分はしません。
 
彼らも次の時には最高のバットを作ろうとはしないでしょう。」
 
 
 
 
と、話されていました。
 
イチローさんは、
 
毎日道具の手入れを欠かさなかったりと、
 
スポーツ選手の中でも道具を
 
大切にしていることで有名です。
 
 
 
 
一説によると、
 
商売道具を大切にしている人は、
 
現役寿命が長い傾向にあるそうです。
 
 
 
 
天理教でも、先人の先生が残されたお話に、
 
 
 
 
「教祖のお使いになった茶碗の中には、
 
欠けたのを接いだのがあった。
 
私は、茶碗を見た。
 
模様ものの普通の茶碗に、
 
錦手の瀬戸物で接いであった。
 
これは、本部の宝や。
 
これを見たら、後の者は贅沢出来ん。
 
お皿でも、教祖のお使いになったものの中には、
 
接いだものがあった。」
 
 
 
 
というお話があったり、おやさまは、
 
 
 
 
「物は大切にしなされや。
 
生かして使いなされや。
 
すべてが、神様からのお与えものやで。」
 
 
 
 
と、仰られております。
 
 
 
 
スポーツに限らず、
 
我々は仕事や日常生活の中で、
 
毎日たくさんの道具や物を使います。
 
 
 
 
そうした道具や物というのは、
 
勝手に生み出されたり
 
無限に沸いてくるものではなく、
 
それを作ってくれた人がいます。
 
 
 
 
そして、それらの材料は、
 
元を辿れば自然が作り出したもので、
 
いわば、神様からお与えくだされたものです。
 
 
 
 
また、昔の先生は、
 
 
 
 
「こうすれば腐らぬ、
 
痛まぬという心が大事や。
 
粗末にしては天の理にかなわん。」
 
 
 
 
と、教えられたように、
 
神様からお与えくだされている
 
身の回りの全ての物を粗末にせずに
 
大切に丁寧に扱うことを
 
神様は望まれているんですね。
 
 
 
 
自分が所持している物を、
 
「自分の物だ。」と認識していると、
 
「自分の物だからどう扱ってもいい」
 
という心が生まれてしまいます。
 
 
 
 
全ての物は、神様から一時的に
 
お借りしているに過ぎず、
 
大切に丁寧に扱うことを神様は望まれている
 
という意識を常に持ち、
 
 
 
 
粗末に乱暴に扱わず、
 
身の回りの物をしっかり活かせるよう
 
心がけたいですね。

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