【神の姿】
現在、ここまで科学が発達して、
さまざまな分野の研究が進歩しても
人体の構造については
ほとんど解明できていないそうです。
人には、自身の体を思い通りに
自在に操れる部分と、
操れない部分があります。
目に見えている体の外側の部分である
手足や首、頭、腰などは動かせるのに対し、
臓器や細胞といった体内にあるものは
自在に操ることができません。
『十全の守護』の中には、
十柱の神様が、”世界”と”人間の体内”へ
お働きくださっている内容について
書かれているように、
天理教では、自分で操れない部分の
体の働きを神様が担ってくれている
と、教えていただきます。
おやさまは、
「神と言うて、
どこに神が居ると思うやろ。
この身の内離れて神はなし。」
と、仰られたように、
神様は人間の体内に入り込んで、
日夜ひと時も休まれることなく、
お働きくださっています。
また、体の不調や病気というのは、
この神様の働きが止まっている、
十分に機能していない状態と言え、
神様に再び働いていただくことで
完治します。
そして、再び働いていただくためには、
神様の望まれる心へと入れ替えることが
大切だと教えていただきます。
また、ある先人の先生が、
「神様は存在しますか?」
と、質問されたことに対し、
おやさまは、
「在るといえばある。ないといえばない。
願う心の誠から、
見える利益(りやく)が神の姿やで。」
と、お答えになりました。
実際に神様の姿形は、目で見て
認識することはできませんが、
神様のお働きやご守護を通して
神様を感じることはできます。
また、おさしづに、
「神の道運ぶ中、日々守護。」
と、ありますように、
十全なるご守護を止めずに
日夜お働きいただき、
日々、絶え間なく守護していただくには、
神様の道を運び、日々、
神様の望まれる心で通ることが
大切なんですね。
神様の働きが止まって、
身上事情といった病気や悩み事で
苦しまないためにも、
神様にお喜びいただける心を使い、
神様に望まれる人間になれるよう
成人していきたいですね。