2022/12/10(土)

子どもたちのサイズアウトしたヒートテック等を新調する為、朝から某ショッピングモールへ出かけていた帰り道、自転車で信号待ちをしていると着信あり。(14:20)
急いで画面を確認すると病院からだった。

「7B病棟の看護師です。」と言われ、病棟名が変わっていたので、要件を伺う前に一般病棟へ移ったのだとわかった。
「今日一般病棟に移れまして、ご本人がスマホ2台とお金と充電器、あと水と緑茶を持ってきてほしいとおっしゃってます。」とのことだったが、会社携帯は上司Nさんへ送ってあるので今は個人携帯の1台しかない。
この後すぐ向かえば面会可能か尋ねたところ、16時までなら可能とのことだったので、スマホについては直接会ってから本人に説明しますとお伝えし、急いで帰宅した。

・スマホ
・充電ケーブル(2mと1m)
・アダプタ(二口)
・イヤホン(有線)
・イヤホン(ワイヤレス)
・イヤホン用充電ケーブル
・ノート
・筆箱
・滑り止めシート(事前に買っておいた)
・スマホ用首掛けスタンド(次女の私物)
・財布
・小銭入れ
・名刺入れ
・ティッシュ

明日も面会に行くつもりなので、ひとまずこれくらいあれば大丈夫だろうか。
大急ぎでカバンに詰め込み、自転車で駅まで向かい、待ち時間なしで電車に乗れそうだった為水と緑茶は後で調達することにしてすぐに電車に飛び乗った。
電車の中で、テラ夫母に一般病棟に移れたので今面会に向かっている旨をLINEした。(15:17)

途中乗り換え駅で少し待ち時間があった為、ホームの自販機で水2本と緑茶2本を調達。
電車を降りてから猛ダッシュし、一般病棟の面会受付に並んだ時にはもう15:50だった。
受付票を記入して提出し、病棟へ連絡して確認する運用は救命と同じで、確認が取れたので胸元に病棟名と受付時間が書かれたシールを貼りエレベーターへ。

7B病棟に到着し、ナースステーションのインターホンを押すとナースが迎えにきてくださった。
ぐるっと回ってナースステーションの受付へ。
そこでも検温・記名等済ませ、ナースステーション前の病室に案内された。

「テラ夫さん、ご家族の方がいらっしゃってますよ。」
ナースがそう言ってカーテンを開けると、そこには痩せ細ったテラ夫が横たわっていた。
ベッドの側へ行き、カーテンを閉めるとテラ夫が「やっと会えたね。」と一言。
会えたら言いたいことはたくさんあったのだが、涙と共に出てきた言葉は「生きててよかった。死んだかと思った。」だった。

テラ夫は唐突にジュエット(コルセット)を外し始め、お腹の傷跡を見せてくれた。
ドレーンはまだ念の為残しているらしく、また腸ろうももう使っていないが、糸が溶けるまではこのまま置いておかないといけないらしい。
気管切開は一目見て閉じているのがわかったが、すでに食事を経口摂取していることにビックリした。背中にも同じくらいの傷があると説明してくれたが、恐らくオペの内容はテラ夫本人より私の方が詳しいだろう。
そもそもこれまでの経緯を、テラ夫本人がどこまで把握しているのかを聞いてみた。

11月16日に池袋で送別会があり、その後家に帰った記憶がないそうだ。
次に記憶があるのは11月29日前後に「なんか痛い・・・」らしい。
鎮静されているので骨折していない方の手すら動かしたりもできないし、気管切開しているので声も出せない。
やはり最後のオペが終わったあとから徐々に意識がクリアになっていったようだ。

橋から転落して怪我をしたということはドクターから聞いているそうだが、どこの橋かまでは聞かされてなかったらしく、車道を歩いていると通報があったところから、この病院の救命救急センターに搬送されて私が呼び出され、オペに行く前に「俺なんで入院なん?帰ったらあかんの?」と言ったところまでを、まず話した。そして、その後のオペから意識が戻るまでの間のことも話した。
関節部の軟骨がなくなってしまっていたり、手を上下にひっくり返す動作が難しくなると予想されることも話した。

あっという間に15分経ってしまい、持ってきた荷物をまだ渡しきれていなかったので、慌てて渡したり引出しへしまったりして、バタバタと病室を後にした。
ナースステーションに声をかけ、きた時と同じ廊下を通ってエレベーターホールへ向かったところで、テレビカードとテレビ用イヤホンを買って渡すのを忘れたことに気がついた。
再度ナースステーションのインターホンを押して、事情を話して病棟へ。
デイルームでテレビカードとイヤホンを購入し、ナースステーションに預けて今度こそ帰路についた。

帰り道、テラ夫母に再びLINE。(16:23)
写真を添えて、テラ夫本人から聞いた話を伝えた。
鎮静をきろうとして暴れたり、半月くらい意識のない状態だった為、やはりちゃんとしっかり話ができるのかが心配だったようだが、同じく心配していた私からすると予想以上の回復力でしっかり普通に話ができていたことを伝えた。

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