2022/12/4(日)

結局あれから病院からは一度も連絡がなかった。
きっともう鎮静も切られているだろうし、テラ夫の様子が心配で仕方なく、忙しいのを承知で電話してみることにした。(15:39)

まず交換室に繋がり、救命救急センターへ繋いでもらう。
救命の出たナースから、さらに今日の担当ナースへ繋いでもらい、ドクターへ繋ごうとしている途中で電話が切れてしまった。
少し待ったが折り返しがなかった為、再度こちらからかけたが混み合っていてお繋ぎできませんのアナウンス。
仕方なくそのまま待っていると、Mドクターから連絡あり。(15:45)

お忙しいところ申し訳ありませんとまず謝った上で、その後様子が知りたくて電話した旨をお伝えした。
骨折に関しては先日Nドクターから聞いた通りだったが、どうやら腹膜炎の方がまだ完治していないらしい。
炎症反応が高いままで、ドレーンもあと2本残っているとのこと。
栄養については腸ろうからの摂取を開始してていて、また鎮静剤は終了して鎮痛剤に切り替えているそうだ。
意識もちゃんとあり、おしっこがしたいとかここが痛いからこうしてほしい等のコミュニケーションはとれているとのこと。
ドレーン、気管切開、腸ろうについては、そのままでも一般病棟へうつることは可能だそうで、やはり腹膜炎の状態がもう少しよくならないと一般病棟へうつることはできないようだ。

Mドクターとの話を終え、今日の担当ナースよりオムツがなくなっているので持ってきてほしい旨を伝えられ、他にもなくなりそうなものがないかベッドサイドへ確認へ行ってくださった際に、Mドクターが「本当はこういうことは、やってないんですが。」と、スピーカーホンでテラ夫と話をさせてくださった!

テ「聞こえますか」
私「もしもーし、パパー?」
テ「聞こえます」
私「聞こえる?」
テ「はい」
私(子どもたちに)「聞こえるって!」
私「大丈夫?大丈夫じゃないよね笑」
子どもたち(笑)
テ(とても息苦しそうな様子)
テ「笑い声が聞こえて嬉しいです」
長女「じーちゃんの声なんだけど笑」
私「手術いっぱい頑張ったね。まだまだしんどいと思うけど、頑張ってね。みんな待ってるから!」
テ「頑張ります」
私「ほらみんななんか言ってあげて。パパ頑張れって。」
次女「なんか別人みたいになってる」
息子「パパがんばれー!」
長女・次女「がんばれー!」
息子「がんばれー!」
テ「ありがとうございます」

気管切開はしたままだが、声が出せるタイプの特別なカニューレを入れているらしく、声がかなり掠れていて、まるでテラ夫父とそっくりな声だった。
そして、本当にテラ夫なのかと疑うほど、別人のように弱っていた。
もしかしたら声のせいでそう聞こえるのかもしれないが、でもやはり気づいたらICUに横たわっていて、一人で痛みと不安と孤独感に向き合わなければいけない環境は、それはそれはとてもとても辛いのだと思う。

Mドクターと担当ナースにお礼を伝え、電話を切った。
オムツの他に、歯ブラシと歯磨き粉、ニベア(ボディークリーム)がもうなくなると言われたので、急いで準備をして病院へ向かった。

電車の中で、Mドクターからうかがった内容をテラ夫母へLINEした。(16:25)
さっきの電話の際に、こちらもスピーカーホンにして長女のiPhoneで録画した音声も一緒に送った。
すぐに返信があり、声が聞けて嬉しそうだった。
実は、テラ夫両親とテラ夫妹②には今回の事故の件を伝えていたが、結婚して別のところで暮らしているテラ夫弟とテラ夫妹①にはまだ何も伝えていなかった。
テラ夫本人が自分の状況を理解しているのでもう伝えても良いかとも思ったが、テラ夫本人と直接連絡の取れない状況では、ただ心配をかけてしまいもどかしい思いをさせてしまうので、一般病棟にうつり連絡が取れるようになってから伝えることになった。

続いて上司NさんへiMessageを送った。(16:54)
腹膜炎がよくなり次第一般病棟へ移れそうなこと、スピーカーホンでテラ夫本人と話せたことを伝えた。

病院の最寄駅を降りてすぐ、事故当日に見つけたドラッグストアへ入ったが、まさかのテープタイプのLサイズのオムツが売り切れだった。
自宅近くのドラッグストアで買ってくればよかったと激しく後悔した。
ニベアは前回と同じ物、歯ブラシはGUM、歯磨き粉については、テラ夫はすぐに虫歯になるタイプなので虫歯予防と歯周病予防どちらちも効きそうなアクアフレッシュを選んだ。

病院へ着いて、ER病棟に行く前に一般病棟へ入る。
中にある売店でオムツを2パック買い、足早にER病棟へ向かった。
警備室で名前を名乗り、病棟コードが書かれたシールを受け取り、見えるところに貼り付ける。
エレベーターに乗り、救命救急センターのフロアへ。
購入品を開封し、名前を書いてからインターホンを押下した。
すぐに電話とは違うナースが出てきてくださり、「ご本人さんが、荷物ありがとうございますって伝えてとのことでした。」とテラ夫からのメッセージを伝えてくださった。
荷物をお渡しして、帰路に着いた。

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