2022/11/17③ 連絡

エレベーターにベッドごと運び込まれたテラ夫を見送った後、再度Mドクターから少しだけ説明を受けた・・・と思う。
確かこのタイミングで「拘束」の同意書を追加で書いたはず。
(恐らく、私との話の中でアルコール依存症の可能性が高いことによる離脱症状を懸念されて。)
できるだけ冷静に対応していたつもりだが、やはりさすがに混乱していたようで実はこの辺りの記憶が曖昧。。。

*恐らくこのタイミングで書いたと思われる拘束に関する同意書

その後、また家族控室に戻り、テラ夫母に電話。(6:17)
説明の間にLINEは送っていたが、電話でさっき本人に会って会話した内容等を報告。
病院に行く前の電話でも謝られたが、この電話でも何回も謝られた。
これまで散々テラ夫が家族に迷惑をかけている中(これは事実)、さらにこんなことになって本当にごめんなぁと。
親にこんな思いをさせてはいけないなとぼんやり思った。

オペ終了までそこで待機かと思いきやすぐにナースがきて、エレベーターで救命救急センターのフロア(4F)へ。
エレベーターを降りた廊下全体がが家族待合室になっているようだ。
しばらくするとナースに呼ばれ、次は家族説明室へ通される。

まずは荷物の返却。
切り刻まれた衣類とリュックと、貴重品袋からに入ったスマホと免許証。
ちなみに病院がどうやって私の電話番号を確認したのか聞いてみたところ、ドクター(orナース)がスマホ持ってテラ夫本人の顔でFace IDで開けて、これが奥さん?と本人に聞いて確認してかけてくれたらしい。

荷物の受領書にサインして、次は入院に関する説明と同意書。
幸い(?)私はほぼほぼ健康体にも関わらず入院経験がそれなりにあるので、パジャマとタオルについてはレンタルサービス利用を即決。
オムツもサブスク契約のようなものがあるようだが、ナース曰く普通に買った方が安いとのこと。
体格について問われ、普段の衣類はSサイズだと伝えると、パジャマ(浴衣タイプ)はゆとりを持たせてLサイズ、オムツはMサイズを指定された。
驚いたのは、電気シェーバーが必要だということ。
確かに、男性の場合眠っているだけでも髭が伸びてくる。
そしてカミソリだと肌を傷つける=感染症のリスクが上がる為、安全な電気シェーバーが必要なのだ。
入院荷物のほとんどが病院の売店で揃いそうだが、電気シェーバーについては家から持ってくることにしよう。
なお話の中で現在の家庭環境も話せざるを得なかったので、少し話が長くなる。

一通り説明を受けて、またさっきの控室フロアに出て、そこからひたすらオペが終わるのを待つ。
その間にまず私の上司2人へ連絡。(6:45、7:38)
恐らく、テラ夫嫁さん呪われてるんじゃない?って思われたのでは。。。
それくらい、ここ1年家庭環境に色々ありすぎた。

次はテラ夫の会社に連絡しないといけない。
そういえば、先程返却された貴重品袋の中にはテラ夫の会社携帯は入っていなかったので、電話をかけてみて荷物を捜索する。(7:43、7:45)
スーツの上着のポケットから発見。
たしか始業時間は8:30だったが、もしかしてその前にも電話が繋がったりしないだろうかと一度連絡してみたが、やはり繋がらず。(8:05)

仕方ないのでテラ夫の会社の始業時間を待っている間に警察署から連絡。(8:20)
刑事課のMさんだった。
今回、目撃者が複数名いたので事件性がないことはほぼ証明されているが、一応こういうケースの場合は刑事事件として捜査されるそう。
そこで気になっていた目撃情報の詳細を確認。
ドクターからは、橋の手すりの上を歩いていて転落したと聞いていたが、そうではなかった。
まず、車道をフラフラ歩いているサラリーマンがいて危険という通報が1件あったそう。
その次に、車道をフラフラ歩いていたサラリーマンが、手すりに足をかけて乗り越えようとしているのを見たという通報が1件。
そこで警察が向かって橋に到着すると、テラ夫の姿なし。
それと同時くらいに、橋から転落するサラリーマンを見たと近くの交番に駆け込んで下さった方がいたそう。
普通は人が転落するような場所じゃないので、その方も現場に同行してくださり、橋の下を捜索してテラ夫発見に至ったとのこと。
通報してくださった方、そして交番にかけつけさらには捜索まで手伝ってくださった方には本当に本当に感謝しかない。
通報がなければ恐らく朝まで発見されることなく亡くなっていたでしょうとMドクターもおっしゃっていた。

電話を切ると、テラ夫の会社の就業開始時間を過ぎていたので電話をかける。(8:48)
責任者の方はいらっしゃいますか?と尋ねるも、今は業務の者しかおりませんとのこと。
では責任者の方へ伝言と折り返しをお願いしますと伝え、事のあらましを話したところ、電話口の事務員Yさんが震えてるのがわかるほどに動揺していた。
今回の事故を伝えた人のうち、この人が一番動揺していたように思う。
電話をかける前にNさんからテラ夫会社携帯に「メジャー持ってきて」とメッセージが入っていたので、その方にも連絡をお願いしたところ、どうやらNさんがテラ夫部署の責任者らしく、Nさんから連絡いただけるとのこと。

8:58、上司Nさんから着信。
再度事のあらましと、現在の状況を伝えると、上記Nさんがお見舞いにかけつけて本人に会いたいとの申し出。
コロナ対策で今は家族も面会できない旨を伝え、上司Nさんはテラ夫と一緒に行くはずだった現場に行かないといけない為、また夕方連絡しますとおっしゃり電話を切った。

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