すべてが手遅れ
『(方向音痴なこの私が迷わないための)仕掛けのサインデザイン』について考えることになったので、まずは自分がどうして迷うのか解明していく。
ところで、私たちが「喉渇いたな〜」って思う時、既に軽度の脱水症状に陥ってるって噂は本当ですか…？(怖)
とある夏の日、ある公衆トイレに入った私の話をちょっとだけ。
ベタベタした汗を拭いながら、私が入ったそのトイレは世にも珍しい回遊式トイレでした。「おしゃれ、こんなトイレ見たことないな〜」なんて思いながら意気揚々と入っていくまだまだ防衛本能非活性気味で迷子上級者の私。(彼女はまだ、これから身に起こる不幸を知る由もありませんでした)
1つ1つの扉をくまなく。「女子トイレはどこかな〜」とグルグルぐるぐる探すんだけれど。なぜだろう。なかなか女子トイレが見つからない。「ここもだれでもトイレだし、ここもだれでもトイレだし…」って、いつの間にか回遊式トイレを1周してスタート地点に戻っちゃっていました。
はい？
「何かがおかしいぞ」と思い私は案内板を探すことにした(なんか遠くの茂みに隠れてた)。ちょっと苦労して見つけた案内板には『全部だれでもトイレになっていて、どこにでも入れる』ということが書かれていた。(もちろん私が
「あんなに一生懸命回ったのに…どこでも入ってよかったのかよ！」と膝から崩れ落ち、やりきれない気持ちでいっぱいになった事は言うまでもない)
全部だれでもトイレなんて聞いたことないじゃん。もう…そんなの先に言ってよ…お願いだから…私が迷う前に案内板置いてください…(切実)
まず、皆さんにも確認したいのですが『案内板』は人が迷わないためにあるものですよね？そうですよね？なのに。たまにないですか「あれ？」って迷った後に案内板を探さなきゃいけないとき。私は駅構内でもよくやっちゃう。でも、それって案内板の意味あるのかな。もしかして意味ないんじゃないかな。うん無いよきっと。(このぼんくらめ)
脱水症状と同じで「ここどこかな」って案内板を探し始めた時にはもう、私たちは既に軽度の迷子になっちゃっているんです。手遅れなんです。サインとしてあるからには、どこぞの誰ぞ(私)が迷わないように「ここ、こうなってるから気をつけろよ」とひと足先に伝えなくてはいけないのです。予防線を張るのがサインの仕事なんです。
ワンテンポ遅れちゃってます、サインさん。
先手必勝、先手必須です。
追録 おやつは世界を救う。
It's a Sweet World. 甘いものがなきゃやってられない。今回のお供は『ウメッシュ ノンアルコール』。これを飲んでたら「何お酒飲んでんだ！」って怒られたことがあったけど。このラインってたいそう曖昧だなぁと思うのは私だけ？
