見出し画像

私たちは何のために働くのか!?

社内報7月号 株式会社テンポス情報館

画像1

レイ・クロック(マクドナルド創業者)はある大学で講義をおこなった後、学生とランチを一緒にとることになった。そこで、レイは学生たちにある問いを投げかける。
「私のビジネスは何だと思うかい?」
みんなにビールが行き渡ったところでレイが聞いたのだが、そこにいた学生のほとんどが、レイは冗談を言っているのだと思っていた。
だれも答えないのを見て、レイはもういちど同じ質問をした。
「私のビジネスはなんだと思うかね?」
しばらくしてから学生の一人が思いきって大声で言った。
「レイ、あなたがハンバーガーを売っていることは世界中の人が知っていますよ」
レイはにやりとした。
「そう言うだろうと思ったよ」
わずかに間をおいてからレイは続けた。
「いいかい、私のビジネスはハンバーガーを売ることじゃない。不動産業だよ」
そのあとレイはゆっくり時間をかけて、自分の考えを学生たちに説明した。(「金持ち父さん、貧乏父さん」より抜粋)

世の中がどうやって働くか、稼ぐかという働き方ばかりにスポットを当てているのに対し、テンポス広報はグループ各社に「貴社のビジネス(仕事)は何ですか」と改めて問いかけることにしました。ウィズコロナ時代となった今こそ、我々は何のために働くのかについて考え、競合他社とは違った“何か”を生み出す「ミッション(使命)」についていっしょに考えようという試みです。第一回は株式会社テンポス情報館です。営業担当部長の松岩祐太さんにお聞きしました。


テンポス情報館について


まずはテンポス情報館の現状について、松岩部長から説明していただきました。
「前期(2020年4月期)の売上は7億64百万円でした。2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要により上期は順調に推移し、通期で営業利益1億12百万円は過去最高です(社員37)。その後は新型コロナウイルス影響による飲食店を取り巻く環境変化などについて、積極的に情報を収集し飲食店支援のお手伝いを心がけています。現在は非接触型サービスに取り組んでいます。」

そもそもテンポス情報館が生まれた経緯とは?

「元々は、テンポスバスターズの一事業部が、POSレジを販売、不動産の物件紹介を担当していました。そこから分社化して、POSレジや情報機器を販売、メンテナンスを行う会社として2008年10月に設立されました。それまではバスターズのお客様に東芝テックやNECのPOSを仕入れて売る、卸の仕事しかしていませんでしたが分社化で専門に特化したスタッフが集まりました。現在は、東京と大阪にショールームを運営、国内すべてのPOSレジを扱うだけでなく、自社製品『UNIPOS(ユニポス)』を開発、また、ドクターテンポス事業の一環として、テンポス営業マンから30名を選抜し週5時間トレーニングすることで全国の店頭でのPOS販売力を強化しています。」

画像3

ところで、テンポス情報館の仕事とは何ですか?

「テンポス情報館は、飲食店の注文、会計を効率化させるPOSレジを開発、販売している会社です。店舗のコストを下げて、効率経営のお手伝いをするのが我々の仕事です。」

なぜ、そう考えるのですか?


「POSレジの普及率はチェーン店ではほぼ100%導入されています。ここ5年でタブレット型が普及して価格も安くなって個店でも使われるようになってきましたが、中小・個人店での普及は20~30%程度でしょうか。POSを使わないで店を回している店はあえてPOSを導入する必要は無いと思います。それより新店を開業するお客様を中心にPOSの導入を勧めるのが我々の仕事だと考えるからです。」

たとえば、10年前にスマホが誕生し、携帯電話に取って代わったように、POSレジの役割もレジ機能だけでなく、これからさらに大きな役割を担うようになるのではないでしょうか?
「そうですね、これからはますますデータを重視したマーケティングが飲食の世界でも重要となってくると思います。さらに、コロナの影響で飲食店はイートインだけでなく、テイクアウト、デリバリー、通販と収益構造が急速に拡大、デジタル化も進むと思います。これは情報館にとってチャンスだと考えています。」

情報館が「価格」だけでなく、「価値」をお客様に提供するには何が必要でしょうか?
「お店を繁盛店にするには、ターゲットを絞って商品価値を高め、集客のための販促活動を行いましょう、となると思うのですがその前に大切なことがあります。それはコスト管理です。数字が苦手だと言う店主が多いですが、一度理解すれば簡単ですし、取り組めば必ず利益が増えます。そして何より、ムダがなくなることでスッキリしますし、仕事のストレスが無くなると思います。」

無題

自社商品、POSレジ「UNIPOS(ユニポス)」POSの設計に一から携わる


情報館にしかできない仕事とは?

「情報館の仕事、というかテンポスのミッションは“人助け”だと僕は思っています。開業を希望する人に立地と業態のバランスが合っているか正しく評価してあげる、経営で悩んでいる人にお店が繁盛する体制づくりを手伝ってあげる、などお手伝いする中からビジネスチャンスはいくらでも生まれてくると思うのです。」

そのなかで情報館にできることは何でしょうか?

「それは、飲食店の悪循環を断ち切ることだと思います。人が足りないからアルバイトの教育ができない。すると社員の労働時間が増える、疲弊していくと接客、サービスが低下する。そして売上が落ちていく。この悪循環を断ち切るためにはまず、お店の業績をすべて見える化してコスト管理に取り組めば必ず3〜10%はムダなコストが見つかり、それを無くせばそのまま利益になりますね。そうやって繁盛する店のあり方、体制づくりのお手伝いができると思います。」

画像2

テンポスホールディングスの株主総会前のリハーサルにて。情報館の業績・戦略・将来像について発表


利益とはその店の存在価値そのものだと思いますよ。利益が増えると仕事も楽しくなるのではないですか?

「そうですね。コスト管理は面白い、やりがいがあることをまだ知らない店主に知ってもらうこと。そのためにも、飲食の仕事を面白くすること、これが情報館の仕事、ミッションだと思いました。」

すごいですね。社内でさらにミッションについて議論してくださいね。そして新しい取り組みを広報に教えてください。最後に仮に「飲食の仕事を面白くする」をミッションとして、これが実現した時テンポス情報館はどうなっているか、将来のビジョンについて何か思いはありますか。

「情報館はやっぱり、大手飲食店とお取引したいと考えています。テンポス情報館がネームバリューのある企業になるためには、東芝テック、NECプラットフォームズ、富士通フロンテックのPOSレジ3大メーカーに加えてテンポス情報館にも必ずコンペの依頼が来るようになることを目指したいです。実は今回、サイゼリアからPOSレジのリプレイス見積もり依頼の連絡があったんですよ。飲食の仕事を面白くすることは、大手飲食会社にも刺さるメッセージだと思います。」

飲食の仕事を面白くする!このミッションをもとに、テンポス情報館に何ができるのか?競合他社と差別化するサービスをどんどん生み出してくださいね。本日は出張中にもかかわらず、お時間をいただきありがとうございました。

取材協力
株式会社テンポス情報館 営業担当部長 松岩祐太さん


キャプション
写真左が松岩さん

いいなと思ったら応援しよう!