障害年金の受給事例:双極性感情障害、注意欠如多動性障害
請求日: 2020年1月
病名: 双極性感情障害、注意欠如多動性障害
結果: 障害基礎年金2級
請求方式: 事後重症
年金額: 年額約78万円
就労状況: していない
障害者手帳: 受けていない
家族構成: 配偶者
生活する上で困難なこと:
家事、食事、通院など日常生活のすべてを家族の援助なしに行うことができない。
感情の起伏が激しく、家族を激しく罵倒しては落ち込むことを繰り返し、家族の負担が大きくなっている。
一人で通院することができないため、近隣に住む母親が付き添い、送迎を行っている。
他者からの視線を過度に感じるため、マスクを着用して受診を行うが、待機時間が長くなると耐え切れず帰宅し、受診を断念することがある。
意欲が湧かず、炊事、掃除、洗濯など家事を行うことができず、母親が毎日本人宅を訪問し、食事の作り置き、掃除、洗濯を行っている。
母親が泊りで付き添い続けることもあるため、今後は両親と本人夫婦が同居することを検討している。
定期的に入浴を行うことができず、洗髪は4日に1度程度しか行うことができない。
食事量をコントロールすることができず、食べないとイライラしてしまうため、母親の作り置いた料理を1日5回以上摂取している。
この事例では、双極性感情障害と注意欠如多動性障害による精神的、身体的病気が、個人の日常生活に及ぼす影響を示しています。請求日は2020年1月で、年間約78万円の受給となりました。
総評
障害基礎年金2級の支給は、受給者にとって重要な経済的支援を提供し、医療費や生活費の補助に役立っています。双極性感情障害と注意欠如多動性障害による日常生活の困難さは、継続的な家族のサポートと医療ケアが必要であり、家族の負担も軽減するために包括的な支援体系が必要です。