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キースイッチのスプリング(バネ)の違い|長さ・ステージ・金メッキ仕様で変化があるのか?

こんにちは!tenpapaです!

今回は、自分自身が気になっていた事の一つ「キースイッチのスプリング(バネ)」に関してです。

  • スイッチのスプリングのステージ(Stage)で何が違うの?

  • スプリングの長さで何が違うの?

  • 金メッキされたスプリングって意味あるの?

っていうキースイッチのスプリングに関する素朴な疑問を解決します!


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スプリングのステージ(stage)とは何か?

メカニカルキーボードのキースイッチのスプリングを調べていると、1stage、2stage、3stageと主に3つの種類が出てくることに気づきます。

初めての人は「なんのこっちゃ?」ってなるのですが、写真で見ると一目りょう然です。下記をご覧ください。

1stageのスプリングの写真
1stageのスプリング
2stageのスプリングの写真
2stageのスプリング
3stageのスプリングの写真
3stageのスプリング

上記の写真を見れば「Stage」の意味が分かると思います。つまり、スプリング(バネ)が分かれていないものが1stage。2つに分かれているのが2stage。3つに分かれているのが3stageという事になります。

それでは、それぞれの違いはどのようなものなのか?を重さと長さが同じだと仮定した場合で解説します!

1-Stageスプリング

  • キーを押す際に一定の力で押すことが可能

  • キーを押すために必要な力は、上から下に向かって均等に徐々に増加

  • 抵抗の変化がなく、スムーズなキープレスを好むユーザーに最適

2-Stageスプリング

  • 2つの異なる力の曲線を持ちます

  • 最初は軽くて押しやすいですが、キーをさらに押し込むと抵抗が急激に増加

  • 誤操作を防ぎ、底でのクッション効果を提供するので快適に長時間のタイピングが可能

3-Stageスプリング

  • 一度のキープレスで3つの異なる力の曲線を持ちます

  • キーを押す過程で2箇所で抵抗が変わり、ユニークな感触を生み出します

  • あまり一般的ではないものの、特定の触感を求める愛好家に好まれる、非常に特殊なタイピング体験を提供します

正直、僕自身も調べるまでは、上記の違いを知らずに「Stage」ある方がカッコいいから!という理由で3stageを買おうとしていました(買いませんでしたが・・・)。

ただ、沢山のキースイッチを試すと、やっぱり一般的にな「1Stage」が何だかんだ打ちやすいという事に気づきます。

とはいえ、この辺は好みですので、購入して試してみるのも悪くないでしょう。※購入先は最後に記載しておきます

スプリングの長さの違い

同じ重さなのに長さが違うことがあります。
言い方と変えると、同じ重さでスプリングの長さを変えることが出来ます

下記のサイトのように、同じ55gでもClassic (14.5mm)、Chewy (17.5mm)、Progressive (16.5mm)、Chewy Long (20mm)と4種類の長さを選ぶことが出来るのです。

ただし「Progressive」についてはスプリングの先端の巻が微妙に細かくなっていて、押し始めは軽いのですが徐々に重くなっていく仕様です!※とはいえ、キースイッチのスプリングなので、本当にわずかな変化です!

swagkeysのスプリングの一覧の写真
swagkeysのスプリングの一覧

では、長さの違いで何が変わるのでしょうか?
主には打鍵感と入力速度に違いがあるので、下記にその違いをまとめてみました!

短いスプリング

  • 短いスプリングは、キーが早く底(bottom-out)に達することを意味

  • キースイッチが押されたと判断されるポイント(actuation point)に早く到達するので、早いタイピングが可能(かも?)

  • 早い反応と押す感触がない(もしくは少ない)ことを好む人には、短いスプリングが快適に感じられます

長いスプリング

  • 長いスプリングは、キーが底に達するのに深く押し込む必要があります

  • これによって、クッション性のあるタイピングとなるので長時間のタイピングをする人は好きかも

  • キースイッチが押されたと判断されるポイント(actuation point)がわずかに柔らかいので、短いスプリングほど「早い」と感じられない※理由は押下ポイント(actuation point)に到達するまでの距離が長いから

これに加えて、長いスプリングの方がクッション性の観点から、同じ重さにも関わらず、わずかに軽く感じられる可能性があります

このように同じ重さでも長さを変える事で好みの打鍵感にする事が可能です。

個人的には現状では長めのスプリング、しかも22mmとかの超ロングのスプリングが好みです!

金メッキとステンレススプリングの違い

メカニカルキーボードのキースイッチのスプリングを眺めていると、これまでの違いに加えて、金メッキがされているものがあります。※金メッキ以外のものもありますが…

KPrepublicで売られている金メッキのスプリング
Swagkeysで売られているステンレスのスプリングの写真
Swagkeysで売られているステンレスのスプリング

さて、金メッキがされているスプリングとされていないスプリングでは何か違いはあるのでしょうか?

ここでは、主にその材質特性、耐久性、そして性能に関して解説したいと思います。

材質と耐食性

  • 金メッキスプリング: 金は腐食や酸化に非常に強いです。スプリングの金メッキは薄い層ですが、特に高湿度環境やキーボードが皮脂に頻繁にさらされる環境で、腐食に対する追加の保護を提供することができます。

  • ステンレススプリング: ステンレスも錆や腐食に耐性がありますが、時間の経過と共に特に厳しい条件下では腐食する可能性があります。金に比べて腐食への抵抗力は一般的に低いです。

導電性

  • 金メッキスプリング: 金は優れた電気伝導性を持っています。しかし、キーボードスプリングの文脈では、この側面はあまり関連がありません。スプリングの主な役割は機械的なものであって電気的なものではないためです。

  • ステンレススプリング: ステンレス鋼の導電性は金に比べて低いですが、金メッキスプリングと同様に、キーボードスイッチ内のスプリングの機能においてこの側面は特に重要ではありません。

感触と性能

  • スプリングの材質はスイッチの感触に影響を与える可能性がありますが、これは通常非常にわずかな違いです。金メッキは通常非常に薄く、スプリングの機械的特性を大きく変えることはありません。

  • 性能に関しては、金メッキスプリングとステンレススプリングは、同じ仕様(例えば、力のカーブ、長さなど)で設計されていれば、類似の体験を提供することができます。

耐久性と寿命

  • 金メッキスプリング: 金メッキは、時間の経過とともにそれを弱めたり損傷させる要素からスプリングを保護し、耐久性に貢献する可能性があります。

  • ステンレススプリング: ステンレス鋼は耐久性がありますが、金メッキスプリングほど長期的な摩耗や環境要因に対する保護を持っているわけではありません。

美しさと価格

  • 金メッキスプリング: 見た目のキレイさや美しさで選ばれることがありますが、金メッキの費用が余分にかかる可能性があります。

  • ステンレススプリング: 一般的にはほとんどのキーボードスイッチで標準装備なので費用は安く抑えられる傾向にあります

以上のことから、金メッキがされている事による性能の違いはわずかで、おそらくですが人間が分かるほどのものではないと考えられます。

ただ、透明なキースイッチに金メッキされたスプリングは美しいのは事実です(下記はAqua Kingの写真)。

Everglide Aqua Kingの写真
Everglide Aqua Kingの写真(金メッキされたスプリングが美しい)

好みの問題ですが、見た目の美しさを追求したい人は金メッキされたスプリングを購入すると良いでしょう!

スプリングの太さの違い

スプリング(バネ)自体の太さが違うこともあり、同じ長さ・同じ重さでも太さが違うと打鍵音・打鍵感にも違いが生まれます。

ここでは、打鍵感・打鍵音・疲労感という3点に絞って解説します!

打鍵感

  • 太いバネ: 太いバネは、打鍵時により強い反発力を感じます。これにより、キーを押し下げるために必要な力が大きくなり、キーを底まで押し込んだ際にしっかりとしたフィードバックを感じることができます。結果として、打鍵感が「重い」ものになります。

  • 細いバネ: 細いバネは、打鍵時の反発力が弱く、キーを押し下げるために必要な力が小さくなります。このため、キーを押し込む際に「軽い」打鍵感を感じることができます。

打鍵音

  • 太いバネ: 太いバネは、キーが戻る際の反発力が強く、キーが戻る速度も速くなります。このため、キーが底に当たる音やキーが戻る際の音が大きくなる傾向があります。また、強い反発力がキーキャップやスイッチ内部の部品に伝わり、全体的に硬くてクリスピーな音がすることが多いです。

  • 細いバネ: 細いバネは、キーが戻る際の反発力が弱く、キーが戻る速度が遅くなります。このため、打鍵音が比較的静かになります。音もソフトで落ち着いたトーンになることが多いです。

疲労感

  • 太いバネ: 長時間のタイピングでは、より強い力が必要となるため、指や手首の疲労が増える可能性があります。特に、重い打鍵感が好みでないユーザーには疲労が早く感じられるかもしれません。

  • 細いバネ: 軽い打鍵感は、長時間のタイピングでも指や手首の疲労が少なくなる傾向があります。軽いタッチを好むユーザーにとっては、快適なタイピング体験を提供します。

豆知識

同じ重さ・同じ長さのバネであっても、バネの太さの違いにより打鍵感などが異なるのは、下記の理由からです。

  1. 剛性(ばね定数): バネの太さが増すと、バネ定数(剛性)が高くなります。これは、同じ変形(圧縮や引張)に対して必要な力が大きくなることを意味します。したがって、キーを押し下げるために必要な力が増し、重い打鍵感が生じます。

  2. 反発力: 太いバネは、押し下げたキーを元の位置に戻す際の反発力が強くなります。この反発力が大きいほど、キーを押し下げる際に強い抵抗を感じ、打鍵感が重く感じられます。

  3. 変形の割合: 同じ力を加えた場合、太いバネは細いバネよりも変形(圧縮や伸長)の量が小さくなります。これにより、キーの押下時に強い力が必要となり、重く感じられます。

まとめ

今回はメカニカルキーボードのキースイッチの内部にあるスプリングについて解説してきました!

ステージ(Stage)と長さは打鍵感や打鍵音に影響を与えそうなので、自分の好みのスプリングの長さやステージを探すと良いと思います!

金メッキについては見た目以外の違いは皆無だと考えて、美しさを追求したい人は金メッキされたスプリングを選ぶのが良いと思います!

最後にキースイッチのスプリングが購入できるサイトと、クーポンがあるサイトを紹介しますので、購入の際の参考・役に立てば幸いです!

また、ぜひいいね!❤とフォローをお願いします!

キースイッチのスプリングを購入できるサイト

キースイッチのスプリングを販売しているサイトは沢山あるので(Amazonですら扱っている)、一部を紹介します!

クーポンが使用できるサイト

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